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日本史のなかの埼玉県
著者 水口由紀子
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日本史のなかの埼玉県
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日本史のなかの埼玉県 身近な史跡・文化財を通して、地域の歴史と文化を読み直す
商品説明
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
埼玉県の歴史・文化・特徴を、文化財・史跡を中心に紹介し、一方で、各地域における中央や世界とのつながり(交流)を重視した項目を多く掲載。紹介する文化財・史跡は、地域史の要素を深める目的で国指定・未指定にかかわらず選定。いままでにない地域史の新シリーズ・第一弾。
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紙の本
専門的な記述が多い個所もあるが、本書で初めて知った文化財も
2023/10/27 10:21
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投稿者:おくちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「はじめに」で埼玉県の風土と住民について概観し、次に「文化財で見る日本史のなかの埼玉県」で県内の主要な文化財を大きな写真で紹介し、それから「埼玉県の歴史講義」と題する時代別の12章の解説、という構成になっています。
ただ、「講義」というだけあって専門的な記述も多く、例えば「第1章 埼玉にも海があった」では縄文時代に海水が埼玉の奥深くまで入り込んでいたことが貝塚分布の図で示されています。しかし、どの貝塚からどんな貝が出土したかという単調で長々とした説明は、よほど関心のある人以外には退屈でしょう。もう少しメリハリのある書き方をしてほしかったと思います。これは特に戦国時代以前の章でいえることです。
また、「文化財で見る日本史のなかの埼玉県」で紹介された文化財について詳しく知りたい人のために、それが「歴史講義」にも書かれているもの(国宝の「鉄剣」など)については相互に参照先を表示してもらいたかったと思います。
最後によいところを言えば、他のガイドブックなどに紹介されていない遺跡や社寺などが紹介されていることです。「東国最大の埴輪窯跡群―生出塚遺跡」の存在をこの本で初めて知り、実際に行ってみました。ただ、そこには案内板があるだけで遺跡らしいものは何もなく、出土品も博物館ではなく近くの文化センターの片隅に展示されているだけで、貴重な文化財の保存や公開があまり適切に行われていない残念な現状を思い知らされました。