紙の本
猫弁、拘留される。
2023/12/01 22:31
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
亜子ちゃんと同居生活で不自由さにも幸せを感じちゃう百瀬くん、やっぱりイイ奴。
お人よしは健在で、何と未成年略取容疑で拘留されちゃいます。拘留中も何となく人の役に立つのもさすが。
さて、婚約して同居もしている亜子ちゃん、しかし「家族」でないことに業を煮やします。女性パワーに圧倒される男性陣にエールを送りつつ、女が強い家は間違いないと思わざるを得ない(笑)
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百瀬、ついに逮捕される!
塀の上に座って居た少女を保護したら、その子が大暴れしてしまい、逮捕されてしまい…
留置所で法律相談を始めるとか、百瀬はどこへ行っても百瀬ですね。
そして、この逮捕がキッカケで婚約者の亜子の中で何かがキレちゃったのもらしくて微笑ましかったです。ついに婚姻届を提出!この二人はちょっとずれてるけど可愛らしいカップルで、癒されました。
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百瀬さんがまさかのブタ箱に入ってしまうとは…
でもそこでも相変わらずの百瀬さんでなんだか微笑ましかったです。
亜子ちゃんの器の大きさには毎回感激します。
ついに入籍も出来て、これからの2人がますます楽しみです。
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天才かつ究極のお人好し、猫弁。遠くで見ている分には尊敬するが、近づくとイライラが募る、という設定。
まさに、そんな特徴を表したように、冒頭で猫弁のエピソードを読んでいるとイライラする。
しかし、読み進めるうちに、がんばれ、がんばれ、と無責任に応援する連中の一人となる。
そして、猫弁は天才なので、必ず救いのある読後感のよい結末まで連れて行ってくれるのだ。
次回作も楽しみだ。
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猫弁シリーズのシーズン2、第4弾。
キーワードがたくさんある。
・迷い猫
・化け猫
・座敷童
・塀の上の少女
・ピンクの靴の落とし物
・双子
今回の依頼人は、船乗りの夫を亡くしたばかりの還暦過ぎの女性、左野麦子(ひだりの むぎこ)
迷い猫を保護してから、おかしなことに巻き込まれる。
猫弁こと百瀬太郎(ももせ たろう)は、猫や動物に関わる事件ばかりを扱う、と言われているが、子供が関わる事件も多い。
幸せとは言えない状態にある子供や若者に寄り添うことで、寂しかった子供の頃の自分を救っているようにも見える。
弁護士資格を持った大人である今では分かる。
仕方なかったよ、間違っていなかったよ、頑張ったよ。
そんなふうに、過去の自分に言ってあげられるのだ。
今回も幸せなラストで良かった。
百瀬と亜子の関係もゆっくりながら進んでいるし、割と収まるところに収まった感の若者たち。
シリーズ、終わったりしませんよね?
第一章 しゃれこうべ
第二章 スキャンダル
第三章 嘘
第四章 風の少女
第五章 ひまわり
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百瀬太郎は優しさでできてる。
全方向過ぎて、その妻でいるのは大変そうだけど(笑)
大好きなシリーズです。次も楽しみ。
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異次元の頭脳のキレを見せる人権派天才弁護士・百瀬太郎の活躍を描く。
東京大学在学中に司法試験に合格し、首席で卒業した百瀬の選んだ職種は弁護士。
だが、たまたま扱った世田谷猫事件を円満解決に導いたことで、世間から「猫弁」と認識されてしまった百瀬。持ち込まれる依頼の多くは当然ペット(特に猫)に絡む問題だった。はっきり言えば儲からない。
けれど、それがどんな依頼であろうと誠実に取り組む百瀬は、今日もペット絡みの案件解決に奔走する。シリーズ9作目 ( 第2部4作目 )
◇
靴を脱ぎ捨てようとしても足が思うように動かない。息を大きく吸い込んだところで百瀬は目が覚めた。
ふと目をやると足の上でテヌーが寝そべっている。脱げない靴の正体に思い至った百瀬は、先ほどまで見ていた夢を思い出した。
小学生時代に出会った1人の少女。その娘は掌の中の青い石を百瀬に見せ、裸足で走り去って行く。そして百瀬が「待って」と叫んだところでいつも目が覚めるのだ。時々夢に見る、百瀬にとって忘れられない想い出だった。
( 第1章「しゃれこうべ」) 全5章。
* * * * *
「狼少女」というから、狼に育てられた少女かと思ったら、嘘つき少女のほうでした。
虚言癖のある人は精神的な問題を抱えている場合が多いと聞いたことがあります。
例えば、よく叱られる子どもが叱責を免れるために頻繁に嘘をついたり、好きな人の気を引くためについ作り話をしたりするのも、心の中に空虚や飢餓を抱えているからだそうで、そんな人は虚言癖が高じてパーソナリティ障害を誘発することもあるといいま す。
物語に出てくる狼少女・るりも家庭環境から考えてそのタイプかと思いましたが、双子の妹で全盲のあかねを喜ばせるところに、彼女の嘘は起因していたのでした。
人を幸せにするための嘘。この設定はとてもよかったと思います。
それから、これまでの作品と違ったパターンで物語が展開したことが新鮮でした。
まずペットが絡むのはほんの少しで、その代わりに、るりの「狼」少女ぶりが主であるところ。この変化球は楽しめました。
次に、逮捕されて留置所暮らしとなった百瀬がいつものように奔走できなくなったため、留置所内から指示を飛ばすという安楽椅子探偵ぶりを見せてくれたところ。事件を見通す神がかり的な推理力は見どころでした。
最後に、百瀬の指示を受けて奔走するのが、引きこもり弁護士・沢村透明と百瀬事務所バイト職員の正水直だったところ。このコンビ設定は秀逸だと思いました。
さすが大山さん。まったく退屈させない作りに感心するばかりです。ついでに言えば、留置所内で百瀬が無料法律相談を行ったシーンも笑えました。
百瀬はこんなところでも法の下の平等に則り、人々の幸せのために法律を行使しようとするのですね。
そしてレギュラー陣の人間関係の変化も盛り込まれていました。
まず、直が百瀬の下を離れて、沢村専属の助手( 秘書?)になったこと。直���瞬く間に沢村の母親と仲よくなってしまったのも予想外でおもしろかった。実に恐るべし、直のコミュ力。
そして何より大きいのが、百瀬と亜子が入籍に踏み切ったこと。これで2人は法律上も夫婦になりました。亜子の両親の後押しも大きい。
「お嫁さん」を夢見る乙女チックな女性だった亜子が、妻としての責任と権利に目覚めていく描写には心温まるものがありました。 ( ただ、料理下手が改善されないところと、百瀬から罰金を取りまくるところはどうかと思いますが……。)
野呂法男と仁科七重の登場シーンが少なめなのは淋しかったですが、今回も八方丸く収まって楽しく読了できました。
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猫弁百瀬太郎が逮捕される。
周囲の心配をよそに、百瀬は勾留期間一杯留置所内の被疑者たちの法律相談に乗り、留置担当官は名前を取り戻す。
こども園園長の助けも借りて、逮捕のきっかけとなった家出少女の家族の絆を繋ぎ直す。
家を明け続ける百瀬に業を煮やした婚約者大福亜子は、婚姻届を提出(し、二人は結婚)する。
百瀬不在中に彼との結婚に悩んだ亜子への両親の言葉が沁みる。
正水直は百瀬の許を卒業し、沢村の許へと移っていく。
山田/スイミーとの件は次作への布石か。
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自分に余裕が無い時に読むと猫弁のおおらかさというか全てを受け入れる器の大きさにイラッとくる時があるけど読み進めていくとそのイラッすら猫弁が受け止めてくれて気持ちが明るく上向きになる。
猫弁シリーズはいつでもやりすぎなくらい希望に向かっていくからどんな気持ちの時でも安心して前向きになれて大好きです。
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猫弁シリーズ。
いつもながら涙腺を破壊される。
狼少女は狼少年の意味でしたか。
相変わらずの百瀬さんのお人好しぶりにはハラハラさせられるがそのおかげでたくさんの人が救われるのが嬉しい。出てくる人みんないい人ばかりなのなごみます。今回は麦子さんのキャラが好きです。正水直ちゃんと沢村さんのコンビが面白い。
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ハラハラと感動ものでいつもながらの百瀬さん。
彼の人柄のおかげで周りの人は何かしら幸せな気持ちを味わえる。
今回もお人好しの為に降り掛かる災難。
そして涙の結末。亜子さんだけでなく私も百瀬さんが大好きです。
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ああ、なんて百瀬太郎は、あったかいんだろう。そういえば、以前やっていたドラマスペシャルの吉岡秀隆は、本当に当たり役だった。
こんな考え方をしている人のそばにいられる亜子は幸せだな。手はかかりそうだけど(笑)
今回、亜子のお父さんのセリフも響いた。予想の斜め上をいくストーリーに今回も感嘆です。
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大山淳子の猫弁と狼少女を読みました。
猫弁シリーズです。
狼少女とは何かなと思ったら嘘つきのことでした。
主人公の相変わらずの、マイペースの変わったところは面白かったです。
これもドラマになって欲しいですね。
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〈猫弁〉シリーズ第2シーズン第4作(長い)。
今回は百瀬が未成年者略取及び誘拐未遂で逮捕されるという大ピンチ。
弁護士が逮捕されるという大スキャンダルの筈なのだが、事務所は至って通常営業。いや、むしろ忙しいくらい。
百瀬は至って冷静、だが警察や検察の取り調べに対しては一貫して黙秘。これもきっと考えあってのことだろうと黙って見守ることにする。
すると拘置所の中ですら百瀬は百瀬だった。即席に法律相談が始まる。
これまでシリーズに登場してきた人々が百瀬のサポートに集まる。野呂はいじけつつも事務処理に猛進、七重はわあわあ言いつつも事務所内を整える。
書き忘れたが、事務所は入っていたビルの建て替えのために移転。その移転先もまたこれまでのシリーズ作品と縁のある場所だ。
そしてこれまたシリーズ作品に登場した人物が新たなメンバーとして加わる。
忘れてはいけない亜子はもちろん不安もありつつも前を向く。何しろこれまでも紆余曲折のあり過ぎた二人なのだ。こんなことで揺らぎはしない。また亜子の両親の反応も意外で嬉しかった。
今回も様々な事件が見事に収束する。
百瀬が巻き込まれた誘拐未遂事件、百瀬が依頼を受けた脅迫事件、依頼人の近所で起こる化け猫事件、そして百瀬が小学生時代に短い期間交流した少女との思い出。
プライベートでは亜子とのその後。
また事務所ではこれまで七重により黄色く彩られていたドアが移転後はどうなるのか。
沢村と共に、時に彼以上に百瀬のために奔走した正水直のその後。
長くシリーズを追いかけていると、様々なその後が読めて楽しい。
ここは本当に優しい世界。辛いことがあっても苦しいことがあっても理不尽なことがあっても、ここに来れば癒され力が湧いてくる。前を向いて頑張ろうという気持ちになれる。直のように最初に思っていたのと違う道になっても良い、ちょっと寄り道したり休んだり、そういうことがあっても良い。きちんと受け止め向き合ってくれる人たちや猫たちがいてくれる。
〈シリーズ作品〉
第1シーズン
①猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち
②猫弁と透明人間
③猫弁と指輪物語
④猫弁と少女探偵
⑤猫弁と魔女裁判
第2シーズン
①猫弁と星の王子
②猫弁と鉄の女
③猫弁と幽霊屋敷
④猫弁と狼少女 本作
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2023/12/14
癒しの猫弁だけども、結婚相手としては嫌よな…
圧倒的に報連相が足りてないもん。
亜子さんに相談したらもっといい方法があったかもしれんのに。
せめて自分はこう考えてこれをやってますの状況説明は必要やろ。
接見に来てくれた弁護士君に対してもそうやし、事務所の人たちにしても。
無駄に悩ませて効率悪いぞ。天才君。
亜子さんを得難い人だと思ったんなら頭で思うだけでなく口に出せ。
あーまどろっこしい!
私は猫弁が憂いなくもっと幸せになってほしいのよ。頼むよ。
あきらめようと覚悟すんなよ。
時々出てくる七重さんの名言の破壊力がすごい。