紙の本
幽霊たちの思い。
2023/12/03 18:25
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
視える少年と触れる青年と気のいい人たちで、霊障と思われる案件を解決していきます。
母親から逃げるため家出した光希が拾われたのは足場会社。そこでバイトしながら18歳になる日を過ごします。
思いを残して死んだ人たちの希望を叶えたり、救ったり。そして、次第に明らかになっていく光希の過去。
過去を受け入れ、未来へ視点を移す、明るいホラー&ミステリー。ちょっと感動。
紙の本
まぁまぁ
2024/04/01 20:41
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投稿者:あや - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かったかなぁ〜
この方の本はかなり硬派な警察小説の方が好きではありますが、
この作品もライトな感じで良い暇つぶしになりました!
移動時に1時間くらいで読めるような、
口当たり?の軽めな話が良かったかなぁ
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こんな社長や同僚と仕事できたらいいのになと思う。目新しいテーマじゃなくてかつできすぎな話ばかりだけどそこがいい。そしてもっと日明恩作品の新作読みたいです。
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広島から東京へ家出をしてきた訳アリ主人公、光希は、コンビニをたむろしていたところ、足場工事の組み立て会社の社長に拾われる。
彼の能力は幽霊をみることができて話ができること。
そして、同僚には幽霊は見れないし話せないけども、幽霊に触れる、いや幽霊をシバくことができる先輩、頭島さんと、見た目ヤンキーでもコミュ力抜群の奥さんがいた。
仕事仲間の3人が、いろんな人から幽霊がらみの依頼を受けて解決していく、令和のゴーストストーリーです。
読んでいて、幽霊が怖いなと思うところはなく、主要登場人物の3人の掛け合いが爽やかな感じがするし、登場人物も基本的には世にいたら好印象の人が多いんじゃないか?と思うくらいに、良い人ばかりで、読みやすいなぁと思いました。
途中、私がミスリードなところもあり頭島さんのキャラがわかりにくいなぁとは思ったものの、読んでいて楽しいな、次どんな事件なんだろうと思いながら楽しく読みました。
そして、最後はあたたかな涙で終われて個人的には大満足という作品です。
なによりも、タイトルの『ヒマかっ!?Get a Life』が秀逸で、当たり前といえば当たり前ですが、物事は1つの側面しかないわけじゃない、物事のとらえ方はひとそれぞれというのがよくわかる作品だったなと思いました。
たとえば、今回出てくる「幽霊」、これは怪奇現象を起こしている要因になっているのですが、幽霊といえば、怖いとか、悪さをするとか、悪いイメージをする人もいるし、守護霊とか守ってくれるというようなよいイメージをもつ人もいます。
すべてはその人のとらえようということです。
当たり前といえば当たり前ですよね。
でも、私も含め、その当たり前ができないことの方が多いなと思います。
見た目や言動が怖ければ、その人は悪い人や怖い人だと思ってしまうこともあるし、〇〇人だからと聞くとバカにしたり、敵意を向けてしまったりします。
でも、よく考えれば、見た目や言動が怖いから悪い人と思うことや、〇〇人だから嫌いというのは、もう見えない幽霊を怖がっているのとそんなに変わらないなと思いました。
そして、本作で描かれているのは、実は幽霊の仕業かもしれないと思われる人間の怖さです。
主人公たちが問題を解決していく過程で、見えてくるのが実は見えない人間が一番怖いということだろうなと思いました。
たとえば、炎上や事件で報道されると湧いてくる誹謗中傷するSNSのアカウント。掲示板とかみてても思いますが、誹謗中傷を書いているのは実は生きている人間だという事実があります。
内容なんか見てると、生きている人間がやっているのか?やってることが悪い幽霊と変わらんやんって思うこともあります。
結局、相手が見えないところから何かをやってくるというのは、結局幽霊から攻撃されているのと変わりませんよね?と思いました。
そんな生きている人間の怖さも描かれつつ、見えている人間の温かさに気づく構成も私は好きです。
その温かさは、肌が触れ合う温かさであったり、心が触れ合う温かさであったり、様々な温かさを感じることのできる作品だなと思いました。
生きていればいろいろなことは起きるし、毎日苦しいだけかもしれない。
でも、温もりを感じられる何かがあれば、生きていけるような気がする。
そんな作品だなと思いました。
Get a Life!
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地元のAMラジオで紹介してて面白そうだと思いずっと探してた。
1章、2章まではうーんって感じだったが3章からは一気読み。
凄く面白かった。
皆にお勧めしたい心が温かくなる作品。
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"見えないのに殴れる"
に惹かれて、初読みの作家さんです
怖がりだけど、不思議な世界観が好きな私に
ちょうどセーフな幽霊物語でした(笑)
なにより、主人公の周りの人たちがステキで
"殴れる"頭島さんの幽霊への考え方が秀逸!!
心に響いて、ときどき笑っちゃう、
おすすめしたい物語です
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言葉の意味は一つだけじゃない。「Get a Life!」は「ヒマかっ!」または「ちゃんと生きろ!」と訳される。
光希は幽霊を見たり話したりできた(ある日を境にできなくなった)家出少年だ。思いがけない幸運で足場工事会社で働く事になった光希は、そこの社員で、幽霊を見えないけど殴れる男、頭島と出会う。
光希、頭島、そして幽霊関係の能力は特にないが愛嬌のある奥先輩は、3人で幽霊騒動を解決していく。
幽霊がいる理由は人それぞれ、できることも幽霊によるという設定が面白い。毎晩続く金縛り、オカルト現象の起こるシェアハウスなど持ち込まれる悩み事の犯人は生者が死者か考えるのも楽しかった。
最終話が特に良い。人も(幽霊も!)いつまでも苦しいことや悲しいことに囚われず、楽しく過ごせますように。良い方向に人生を変えられる、という希望を感じる一冊だった。
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幽霊や心霊的な価値観が変わる心優しい小説。
幽霊や霊的なものって怖いイメージや気持ちが良くないイメージがありました。
でも、この小説を読むと幽霊って面白い、楽しい幽霊もいるって思いました。
これからは幽霊達との価値観が大きく変わりました。
また、登場人物も個性な人たちで、楽しく読むことができす。
社長の考えもとても素敵で、『恩は受けたら違う人に返して繋げていく』ことの良さも知れました。
本当に心温まる小説でした。
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まずタイトルが良い!!毎日読むたびに『ヒマかっ!』と言われてる感じがして『ヒマじゃねーよ!』と答えてしまいなんかスッキリする日々を過ごせた(⌒-⌒; )
幽霊が見えるってのは良くあるけど、見えないけど触れるってのがユニークで楽しかった。
幽霊事件の解決が大まかな話なのだけれど、主人公の光希が奥や頭島、そして須田社長たちとの出会いから過去を受け入れつつ成長していくところに胸を打たれた。
どの話も良かったけど最終話は今年1番泣かされてしまったよ。短編1話でここまで泣くとは思わなかった!
全体を通しては、奥や頭島の何の偏見も持たず自然体で望める姿勢にすごく惹かれたし、須田SAFETY STEPで働きたくなった☆
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日明 恩のヒマかっ! Get a Life!を読みました。
主人公は家出した17歳の少年。
上京してコンビニで見た目がいかつい人に声を掛けられ、パンを貰いそのままその人達の足場工事会社に務めることになります。
主人公の光希は、小さい頃から幽霊が見え話しかけられたりしました。
それで、母親がその力を利用して金儲けをします。
それが嫌で家出しました。
親友の死をきっかけに見えなくなるのですが、足場会社の先輩が見えないけれど幽霊に触ることが出来るのがわかり幽霊退治の話が次から次と入ってきます。
なかなか面白かったです。
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久しぶりに読むたちもりめぐみさんの作品ですが、泣けました。
過酷な運命を生きることを運命づけられた少年が、静かに前を向いて生きていく物語が好きです。
まさかゴーストバスターものがこのような着地点に行き着くとは。
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母親にスピリチュアル能力を利用されて家出をする少年 光希。
家出中に、足場工事会社の人に出会う。社長の須田さん、社員の奥さん、頭島さん皆良い人。幽霊も良い人。亡くなった親友の浩太朗がずっと光希を守っていたことが、最終話で語られる。
ほのぼのしました。
幽霊のイメージが怖くなくなる本かもしれない。
私は見えないし、わからないのだけど、1番、強烈なのは生霊だと何かで聞いた気がする。
なんか、ひたすら壁に向って水をかけ続けるおじいさんの幽霊とか描かれてて。人生、やっぱり後悔ないように生きるのがいいよね。
死んでから、このおじいさんの幽霊のように、どっかでバケツ持って、壁に水をかけ続けるなんてシャレにならないわ。絶対、嫌だし。
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警官シリーズも消防士シリーズも楽しく面白く読んだが、全く違った切り口で幽霊って。ただ単なるオカルトにならず人が生きる物語として面白く読んだ。でもこれは単発でいいかな。
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幽霊は見えないけど、ぶん殴れる。
日明さんには珍しいテイストかも?
面白かったです。
幽霊見えるのぜったい怖い。
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『ヒマかっ!Get a Life!~幽霊は見えない、でもとっ捕まえてぶん殴れる~』は?なんのこっちゃ+なんのこっちゃ。読んだらすべての謎は解けるがなかなかキャッチーなコピーに胸が躍る。幽霊が見える人・見えないけど触れてぶん殴れる人・見えも触れもしないけど社交的で明るい人のトリオがゴーストバスターズ!!テテテーレッテレテーレ