- カテゴリ:一般
- 販売開始日: 2023/09/28
- 出版社: 岩波書店
- レーベル: 岩波科学ライブラリー
- ISBN:978-4-00-029720-2
電子書籍
竹取工学物語 土木工学者,植物にものづくりを学ぶ
著者 佐藤太裕(著)
適度に硬く,しなやか.中空円筒構造.1日で1メートル近く高さを伸ばすこともある驚異の成長力.特異な生態,形状や性質ゆえに竹取の翁の時代から日本人の生活に溶け込んできた竹は...
竹取工学物語 土木工学者,植物にものづくりを学ぶ
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竹取工学物語 土木工学者、植物にものづくりを学ぶ (岩波科学ライブラリー)
商品説明
適度に硬く,しなやか.中空円筒構造.1日で1メートル近く高さを伸ばすこともある驚異の成長力.特異な生態,形状や性質ゆえに竹取の翁の時代から日本人の生活に溶け込んできた竹は,時に厄介者扱いも受ける.そんな竹に魅せられ,本来植物学者の研究対象であろう種々の植物に工学の視点で挑む研究者の,ちょっと考えさせられる物語.
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なぜ穴があり、節がある?
2023/08/06 09:30
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
工学の視点で植物(ここではタケ」を見る。
タケはとにかく枝分かれ無しで長い。こうなった生態的理由はともかく、本書では「長くてしなる」タケの特性を力学を駆使して考えている。調べてみればたしかに植物学的なタケの構造は長くなっても折れないようになっているようだ。数式での説明が入ると少し難しいかとも思うが、植物の構造と強度の関係の話はなかなか面白かった。断面もよく見れば確かに維管束が「外側に密」な配置になっている。こんなことも強度に関係していようとは。
建築や器など、昔から特性を活かして利用されてきたタケ。調べて行けばまだまだ教えられることが多そうだ。