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風と雅の帝
著者 荒山徹(著)
皇位継承が持明院統と大覚寺統で交互に行なわれていた鎌倉時代後期、量仁(光厳天皇)は持明院統の期待を背負って即位した。しかし、幕府が倒される際、六波羅探題軍とともに京都から...
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風と雅の帝
商品説明
皇位継承が持明院統と大覚寺統で交互に行なわれていた鎌倉時代後期、量仁(光厳天皇)は持明院統の期待を背負って即位した。しかし、幕府が倒される際、六波羅探題軍とともに京都から逃れるも追い詰められ、目の前で六波羅探題ら四百名以上の武士が自刃。捕えられた光厳は、前帝・後醍醐によって即位そのものを否定されてしまう。その後、後醍醐と敵対した足利尊氏に擁立されることで、一度は“治天の君”の座につくも、尊氏の裏切りにより、南朝の囚われの身に――。彼を慕っていた鎌倉武士の死、宿敵・後醍醐との泥沼の闘い、吉野での幽閉の日々・・・・・・南北朝の動乱の中、「天皇とは何か」を真摯に考え続け、現在の“象徴天皇”にも繋がる生き方を貫いた、“忘れられた天皇”を描く、著者渾身の歴史長編小説。
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紙の本
今上天皇も愛読する「誡太子書」
2023/11/13 14:52
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
量仁親王、のちに光巌天皇と呼ばれた人の一代記。皇位継承が持明院統と大覚寺統とで交互に行われた時代の話だが、天皇親政を目指す後醍醐天皇の皇太子となり、激流の世の中の渦に巻き込まれていく。天皇となり、廃位され、上皇と呼ばれ、さらにその後,南朝に拉致され、最後は一禅師となり亡くなった人生は、波乱万丈。己の生きる道を見失いそうになり、葛藤する中で、天皇の在り方を問うていく。花園上皇に提示された「誡太子書」は、その天皇の在り方を示すガイドラインのようなものだが、光巌天皇の子孫は代々学び、今上天皇も愛読するという。