おあとがよろしいようで

投稿元：

レビューを見る

なんかズーンと撃ち抜かれました！
人は出会ったものでてきている
いいことも悪いことも、楽しいことも辛いこともひっくるめて、全部が今の自分をつくっている
そして
未来の自分は、これから出会う全て
未来の自分に、何を見せたい？何を聞かせたい？
世界ってこんなにすごいんだぜ、こんなに素晴らしい人がいるんだぜ、こんなにすごいことがあるんだぜってことを見せてやりたいじゃない

これは来年も頑張らなきゃと思わせてもらいました！今年の締めくくり読書でした！

投稿元：

レビューを見る

今回は落語を題材にした青春モノです。喜多川さんらしさも散りばめられていました。彼の作品はどれも気持ちを暖かくしてくれますね

投稿元：

レビューを見る

この人の本を読むと元気になったり、あったかい感情になります。だからこの人の本が好きだ。
人は、人と出会って、人になっていくんだなってこの本を読みながら考えてました。　
失敗も怪我もしてみないとわからんタイプの僕は、これからもたくさんの失敗も怪我もあると思うけど。体験しなきゃ経験しなきゃわからない事、人一倍体験できてるし、そうゆう大事な人にたくさん出会えてる人生は、幸せな人生だと思います。

投稿元：

レビューを見る

お話としてすごく綺麗にできていて読みやすかった。
ちょっと、節々に説教くささがあってそこが微妙だった。
『運転者』の方が個人的には好きだった。

落語について全く知らなかったけど、少し興味が出てきた。落語をもっと知っていたら、もう少し楽しめたかもしれない。

投稿元：

レビューを見る

『おあとがよろしいようで』喜多川泰

　出版されたものはほとんど読んでいる喜多川泰さんの本。最近、ちょっとネタ切れ気味かなと油断していたら、『ソバニイルヨ』に次いで心に残る名作だった。

喜多川泰さんの一番凄いところは、のせるうまさだと思う。冷めた目で読んでいるといると、さむくてしらける。私は冷めきった方なのに、まんまとのせられる。

　この物語は、大学生になった、人との交流がなく、冷めた目で世の中を見ていた「こたつ」こと暖平が、落語サークルの先輩「文借亭那碧」（あやかりていなあおい）こと碧の名を継ぎ、「文借亭門田」（あやかりていもんだ）になるまでの成長物語です。

一番印象に残ったのは、自分の、閉ざされた中にいる脳に、色んな素晴らしい体験を見聞きさせてあげたいという考え方。
読んでいる最中は、本当にそうだ！とこんな私でも前向きになっていました。

学祭の落語会の名前、『日々喜会』（ひびきかい）
ひびきあうとも読める…が印象的でした。

＊＊＊＊＊＊＊＊＊
（抜粋）
○自分もそのままでいいと思ってもらいたいんなら、相手もそのままでいいって思わなきゃいけないって気づいた。

○落語の登場人物は欠点だらけなんですね。だけど、1つだけいいところが誰にでもある。その1つだけの良いところで、江戸の社会にちゃんと居場所を作って、お互いにそれで良しとしているんですね。お互い人間だから、馬鹿なところとか、自分勝手なところとか、あるよねってのが根底にある。そういう世界に憧れたんです。

○相手に変わることを要求するような見方をやめた時から、自分が変わらないと誰にも受け入れてもらえないなんて考えなくなったんだから、原因は全部自分にあったのかもって思ってね。それからは、相手がどんな奴でも、そのまま受け入れて仲良くなれるようになったんだ。

○本当は、自分が相手のことを条件付きで見ているのに、相手が自分のことを条件付きでしか見てくれないと思い込んで、孤独を感じて、生きづらくなってるやつってたくさんいると思うんだよ。

○落語の登場人物は欠点だらけなんですね。だけど、1つだけいいところが誰にでもある。その1つだけの良いところで、江戸の社会にちゃんと居場所を作って、お互いにそれで良しとしているんですね。お互い人間だから、馬鹿なところとか、自分勝手なところとか、あるよねってのが根底にある。そういう世界に憧れたんです。


○明日は来るのが楽しみになる位準備する。

○師匠から教わった通り、全く同じようにできるまで練習して、間の取り方や、表情の付け方まで真似してできるようになって演ってみるんだけど、全然違うものになる。そうやって表れてくるのが個性ってやつだ。

○人は出会ったものでできている。

○お前の脳を『こ・こたつ』とする
お前はお前の中でずっと一人ぼっちで、真っ白い壁の中で、外界に触れることもないまま、お前の目や耳といった窓から入ってくる情報を頼りに世界を知りたいと思ってきた『こ・こたつ』にこれから何を見せてやりたい？何を聞かせてやりたい？それはできることならさ、世界ってこんなにすごいんだぜって、こんな素晴らしい人がいるんだぜ、こんなすごいことがあるんだぜってことを見せてやりたいじゃない

投稿元：

レビューを見る

著作のほとんどが評価高めの喜多川さん。今まで読んだことないので、相性が合うか確認したいし、人生応援小説ということでほっこりさせてもらえそうなので読んでみたい

#おあとがよろしいようで
#喜多川泰
23/10/4出版

#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き
#読みたい本

https://amzn.to/46elGhD

投稿元：

レビューを見る

人は皆、出会ったものでできている。
主人公が出会った人の影響をうけて成長していく姿に胸が熱くなる！

落語に関する知識が全くなくても楽しめましたし、逆にすごく興味が湧きました。
そして、人生について今までの自分になかった新しい考え方を教えてもらった。
気になる方は是非本書を読んで確かめて欲しい。

すぐにまた読み返したいと思える最高の一冊でした。

投稿元：

レビューを見る

「運転者」、「賢者の書」同様、優しいお話でした！
大学の落研が舞台となっていて、
落語を実際に聴いてみたくなりました！

オチが綺麗でした！

投稿元：

レビューを見る

喜多川さんの作品を多く読んでいるからだとおもうんだけど、考え方が同じだった。
私が常に考えていることで、何事にも積極的に動かないと楽しくないってことだと思うんだ。
この作品は読みやすかったし、文章も良かった。
落語というものを取り上げたのも良かった。

ただ、いつも疑問に思うんだけど、よく聞く落語は題材が同じなんでのね。
やはり、簡単な題目しかしかされてないのかな？

また、落語が聞きたくなりました。

投稿元：

レビューを見る

ある年齢にさしかかった子供でも親目線から心配は付き物。落語から教わる物もあるんだなあ、タイトルの意味も改めて知る

投稿元：

レビューを見る

Amazonの紹介より
大学進学を機に群馬から上京したばかりの門田暖平は一人、新品のこたつを亀の甲羅のように背負い佇んでいた。配送料が払えず自力で下宿に持ち帰ろうと思ったが、帰宅ラッシュで電車に乗り込むことができない……。
途方にくれる暖平の前に、一台のワゴンが停まる。乗っていたのは、入学式当日、構内で落語を演っていた落語研究会の部長・忽那碧だった。落研に誘われるが、金もなく、コミュニケーションにも自信がなく、四年間バイト生活をして過ごすつもりだと語る暖平。
「必要なのは扇子一本。あとは座布団さえあればどこでもできる」という碧の言葉に背中を押され、暖平の人生が大きく動き出すーー。
・「面白さ」「上手さ」は一つじゃない
・明日が来るのが楽しみになるくらい準備する
・徹底的に同じ型を踏襲し、初めて個性は爆発する
・追い詰められてはじめて、人は真価を発揮する
・どんな時も楽しむ。自分がやりたいことをやる



自己啓発の要素を小説に取り込むのが素晴らしい喜多川さんの最新作でしたが、面白かったです。

自己啓発っぽいメッセージが所々登場するのですが、言葉は悪いですが、洗脳といいましょうか、言葉に酔いしれて取り込まれている⁉︎感はどことなくしました。しかし、落語をとおして、自分の気付かなかった一面や考え方など「他人」がいることで、新たな自分を再発見できることの大切さを感じました。

同じ条件でも、結果は全く同じではありません。人によって、得意とすることが違うため、色んな「味」が出てきます。人と比べて悪く思うのではなく、
「自分はこういった性格なんだ」
「今、自分の立ち位置はこうなんだ」
などを自覚し、自分で制限するといった「枠」を決めない方が良いのかなと思いました。
どうしても、自分だけで制限してしまうと、なかなか周囲との関わり方に支障をきたすかもしれません。

「枠」を決めずに視野を広げてみようと思いました。
小説の中では、落語をテーマとしているので、複数披露されています。
なかなか文字だけだと、面白さが半減するなという印象がありましたので、改めて落語家さんの力量や偉大さがいかに素晴らしいかを感じました。

比較的に内向的な主人公でしたが、読み進むにつれて、段々と積極的に行動していく姿にこちらまで元気を与えられたように感じました。

どんなことにも一生懸命。やってみないとわからないので、とりあえずやってみる。理由はどうあれ、楽しんでやってみたいなと思いました。

投稿元：

レビューを見る

【がんばってみる】
小説です。

喜多川泰さんは裏切りません。

先日、講演を聴講させていただきました。
非常にいい話をありがとうございました！
感動です。

投稿元：

レビューを見る

うわ～、これいいなぁ。
2024年上半期ベストになりそうなくらい良かった。

大学進学で上京した人付き合いが苦手な暖平。
自分の殻にとじ込もり、この先も1人なんだと卑屈になっていたが｢落研｣部長・碧に出会い、少しずつ変わっていく。

『人は皆、出会ったものでできている』

暖平が落研メンバーと出会い、新しい経験や失敗を通して変わっていく姿を見るのが嬉しい。
成長を見守るような気持ちでの読書。
健太が落語に興味を持ったきっかけ、凛さんの記憶力がいいという流れからの話、どちらも良かった。

落語の知識がなくてもテンポよく読めて楽しくて、悩んだりするのも含め｢青春｣って感じがする。
ストーリーとともに心に留めておきたい言葉がスッと入ってくるのもいい。

人との出会いって本当に大きい。
毎日を楽しむためのヒントが詰まってる。
そっと背中を押してくれて、明るく前向きな気持ちになれる素敵な作品でした。

巻末にある作中に登場した演目紹介も嬉しい。
老若男女問わずお薦めしたい、自己啓発的な小説。
すっかり“喜多川ワールド”にハマりました！

『初めての人ができないものってあんの？それってみんなどうやって始めたんだよ』

『今のお前はこれまで出会ったすべてだ。
でも、未来のお前はこれから出会う全てだ』

『俺たちは、何を見るか、何を聞くか、何を感じるか、何を経験するかによって、世界に対する認識が変わる』

投稿元：

レビューを見る

内向的な主人公「暖平」が、自分と重なった。
落研での数々の出会いを通して、日常が色付いていく暖平の姿からとても元気がもらえたし、私も職場の人々の顔を思い浮かべながら読んでた。

喜多川さんの本は心が暖かくなるな〜

投稿元：

レビューを見る

じんわりと良さが沁みてくる作品である。

仏教にも通じるような哲学的な考え方にとても共感できる良い作品で1番好きな本になりました。

特に自分が印象に残ったのは
脳の中にいる自分を「目」や「耳」や「手」や「足」や「口」などを使ってこの世界をどう見ているのか？
この考え方はとても共感しました。
特に人間として生まれなかったら、「見る」ことも「話す」こともない【植物】だったら、、と考えさせられた所が大好きです。

喜多川秦さんの他の作品ではソバニイルヨもおすすめです。