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おくり絵師
著者 森明日香
故郷の仙台で母親を亡くし天涯孤独となったおふゆは、母の最期の言葉を頼りに江戸に行き、縁あって、絵師歌川国藤のもと、住み込みで修行中の身である。思うような絵が描けず、悩んで...
おくり絵師
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おくり絵師 (ハルキ文庫 時代小説文庫)
商品説明
故郷の仙台で母親を亡くし天涯孤独となったおふゆは、母の最期の言葉を頼りに江戸に行き、縁あって、絵師歌川国藤のもと、住み込みで修行中の身である。思うような絵が描けず、悩んでいたある日、亡くなった役者の姿を描いた「死絵」に出会う。一方、幼少時に仙台で知り合った昔馴染みで役者の三代目富沢市之進が、浅草の芝居小屋の夏興行でついに主役を張るという。おふゆは市之進の母親お京に誘われ、初日の舞台を見に行くことになるが……。憂き世を照らす、一途な愛と親子の絆に涙する、書き下ろし時代小説。
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紙の本
切なくて温かい
2023/10/26 00:36
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
12歳で母を亡くし天涯孤独となった少女が、故郷の仙台から遠く離れた江戸の地で、持ち前の心馳せからの慧眼を活かし絵師を志す時代小説。
父を知らず、母も亡くし、独りになったおふゆの心をそっと支えた、幼馴染みの役者への恋慕。年齢と、立場と、時代と、すべてにマッチしたちょうど良い距離感に胸が焦がれた。役者として名を揚げていく想い人、上達していく同門の画力、やり場のない焦燥感もピリピリと伝わってきた。
「死絵」との出会いで、人との繋がりを振り返り、自分なりの死者の弔い方と、絵のあり方を見出だしていくおふゆに、共鳴が止まらない作品。