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ランナーのカラダのなか ~運動生理学が教える弱点克服のヒント~
著者 藤井直人
【ご注意】※この電子書籍は紙の本のイメージで作成されており、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できませ運動生理学が初めて...
ランナーのカラダのなか ~運動生理学が教える弱点克服のヒント~
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ランナーのカラダのなか 運動生理学が教える弱点克服のヒント
商品説明
【ご注意】※この電子書籍は紙の本のイメージで作成されており、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できませ
運動生理学が初めて明かすランニングの正体。
運動生理学とは、運動中に体内で起こる化学反応、現象、影響、状態を追求する研究。
その観点を一般実用書として初めてマラソンに持ち込み、ランナーたちの弱点や能力向上のヒントを探った、意欲的なランニング強化本。
※フルマラソンのような長距離を暑いなかでぶっ続けで速く走れるのは、人間だけ。なぜなら、ヒト以外の動物は、体温調節ができないから。
※つまり、ヒトだけが、暑熱下で長時間の運動ができるという能力を持っている。それを可能にしている理由のひとつは、汗をかき、外に熱を逃すことができる「放熱」の機能を持っているから。
本書では、上記のようなヒト特有である長距離ランナーの能力を、運動生理学の観点から紐解いていきます。
カラダのなかでなにが起こり、どう変化し、どう影響するのか? そして、それに対し、長距離を効率よく走りきるために、どのような対策をすべきなのか?
何度もマラソンを経験しているのになぜか記録が伸びない、
ケガが絶えない、レース調整がうまくいかない、トレーニングメニューが自分に合っているのかわからない・・・・。
そんな悩める市民ランナーの「もっと走りたい」情熱に、必ず寄り添える一冊です。
(底本 2023年10月発売作品)
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なんとも煮え切らなかった
2023/11/27 07:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:孤独のランナー - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は運動生理学の専門家がこれまでに分かっている科学的な事実に基づいて、ランニングについて書いた本です。
書かれている内容は、「フィックの式」に基づいて、どのような練習をするべきかに重点が置かれています。この点については、その通りだと思いましたが、フィックの式では表せない部分については、あまり言及がされていません。例えば、筋持久力や神経系についてはどう考えるのでしょうか。体の専門家が書いた本の割には網羅性に欠けると思いました。
最近でも、元室内800メートル世界王者が初マラソンに挑戦して完走できず、完歩でゴールしました。このことからもこの本に書かれている高強度の練習だけではマラソンは完走できないことが分かります。
それから、著者の考えがほとんど表明されていません。科学者の立場から事実を伝えたかったのでしょうが、分からないことが多い運動生理学の事実だけではあまり指針になりません。例えば、高強度の練習を推奨していますが、毎日高強度の練習をしていれば、すぐに体のどこかが壊れるのは誰にでもわかると思います。それなら、高強度の練習をどれくらいの頻度で行うのが最適なのでしょうか。分からないながらも、著者ならこのように練習メニューを考えるなどの主張があってしかるべきだと思いました。
多くの情報はちょっと調べればネット上で見つけられるものがほとんどです。わざわざ本を買うわけですから、ネットにはない付加価値をつけてほしかったです。