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改訂・受験殺人事件
著者 辻真先(著)
高校3年生になった牧薩次と可能キリコのふたり。学業にそれぞれのクラブでの活動にと、青春を謳歌していた。大学受験直前の秋、彼らが通う西郊高校きっての秀才が校舎の3階から校庭...
改訂・受験殺人事件
改訂・受験殺人事件 新装新版 (創元推理文庫)
商品説明
高校3年生になった牧薩次と可能キリコのふたり。学業にそれぞれのクラブでの活動にと、青春を謳歌していた。大学受験直前の秋、彼らが通う西郊高校きっての秀才が校舎の3階から校庭に飛び降りた、はずなのに……。その遺体が発見されたのは、事件発覚から4時間も経ってからだった! さらに、クリスマス・パーティー会場での第二の事件。ともに校歌に沿った亡くなり方だと、薩次は気づく。“受験戦争”という言葉が一世を風靡した時代、ふたつの見立て殺人の真相とは? 『仮題・中学殺人事件』『盗作・高校殺人事件』に続く、シリーズ第3弾。/解説=市川憂人
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紙の本
読者、作者に続く意外な犯人は……
2023/12/24 12:03
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投稿者:アントネスト - この投稿者のレビュー一覧を見る
成績優秀な高校生が教室の窓から外へ身を投げた。だが、窓の下には誰も倒れていない。空中でかき消えた彼は、4時間後、グラウンドで死体となって見つかる。まるで4時間かけて墜落したかのように……
シリーズ第三長編。スーパーとポテトも高3、受験生に。トリッキーな本格ミステリであり、同時に受験戦争の理不尽をドラスティックに書く社会派の側面もある傑作。完成度の高さはシリーズ随一ではないか。
シリーズの特徴、意外過ぎる犯人の趣向も健在。本作では、『仮題中学殺人事件』『盗作高校殺人事件』のように冒頭で犯人の立場には言及しない。代わりに、薩次の指摘した人物ではなく自分こそが真犯人だという何者かの独白が。作者や読者同様、ミステリには不可欠だが、今まで犯人とはされて来なかったという真犯人の正体は果たして?
解説によるとシリーズの『本格・結婚殺人事件』『戯作・誕生殺人事件』も文庫化の予定があるとのことで今から楽しみです。欲を言えば、シリーズ全作を文庫で欲しいですね。