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オルシニア国物語
著者 アーシュラ K ル グィン(著) , 峯岸 久(訳)
この世界のどこかにオルシニアという名の国がある。12世紀のなかば、“オドネ”という邪神を信仰する野蛮な異教徒からこの国を守り、神の教会の忠実な守護者として敬愛されるフレイ...
オルシニア国物語
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オルシニア国物語 (ハヤカワ文庫 SF)
商品説明
この世界のどこかにオルシニアという名の国がある。12世紀のなかば、“オドネ”という邪神を信仰する野蛮な異教徒からこの国を守り、神の教会の忠実な守護者として敬愛されるフレイガ伯爵の城館で起こったある真冬の夜の出来事をはじめ、17世紀、オルシニアの王位継承をめぐる内乱に巻きこまれたモーゲの姫君の数奇な一生、そして1962年、田舎で一週間の休暇を過ごそうとした青年の恋の物語など、SF界の女王ル・グィンが、自らの想像の王国オルシニアを舞台に、そこに生きる様々な時代の、様々な人々の姿を通して、愛とは、自由とは何かを見事に謳い上げた傑作短篇集!
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紙の本
架空の国オルシニア
2001/11/25 03:40
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トリフィド - この投稿者のレビュー一覧を見る
東欧のどこかにある架空の国オルシニア。
この架空の国を舞台に、さまざまな時代のさまざまな人々の物語が語られる。古くは12世紀の王制の時代、新しいものは20世紀の東欧が共産主義の波に呑み込まれていた時代を舞台にして、それぞれの時代の人々の、自由と愛、誠実さと勇気、芸術の理想と現実など、さまざまなテーマの物語が紡がれている。どの物語も、そこはかとなく哀しみに彩られ、どこか雨の日の午後のようなしっとりとした味わいがある。
SF文庫に入っているが、SF小説ではない。ファンタジー小説と普通の小説の中間のような、不思議な雰囲気のある作品群である。これらは、ル・グインが作家生活のごく初期の頃から書きはじめたものの、いかなるカテゴリーにも入らないゆえ発表の機会がなかなかなかったまま書き綴られていた物語群だとのこと。
ル・グインが好きな人はぜひ味わってみてください。