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親密な手紙
著者 大江健三郎(著)
「窮境を自分に乗り超えさせてくれる「親密な手紙」を,確かに書物にこそ見出して来たのだった」.渡辺一夫,サイード,武満徹,オーデン,井上ひさしなどを思い出とともに語る魅力的...
親密な手紙
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親密な手紙 (岩波新書 新赤版)
商品説明
「窮境を自分に乗り超えさせてくれる「親密な手紙」を,確かに書物にこそ見出して来たのだった」.渡辺一夫,サイード,武満徹,オーデン,井上ひさしなどを思い出とともに語る魅力的な読書案内.自身の作品とともに日常の様々なできごとを描き,初めて大江作品に出会う人への誘いにもなっている.『図書』好評連載.
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紙の本
若い読者であった私に届いた手紙
2023/12/15 07:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
年の瀬が近づくと、
あの人が逝った、この人もいなくなったと
逝去された人たちを思い出すことが多くなります。
ノーベル賞作家大江健三郎さんが亡くなったのも今年(2023年)。
3月3日のことでした。
若い頃の読書体験を思い出すと、どれだけ大江さんの作品を読んできたことか、
なので、私にとっての大江健三郎は
ノーベル賞作家というよりも青春をある時期の道標のような作家でした、
今回岩波新書から出た
大江さんが2010年から2013年にかけて雑誌「図書」に連載したエッセイをまとめたこの『親密な手紙』は、
私にとって久しぶりの大江さんの文章との再会でした。
懐かしいな、この口ごもるような文体。
ためらうように書き、さらに書き足し、それでも言わんとしようとする文章。
若い読者であった私は、きっと大江さんのこの文体が好きだった。
ためらいもなく言い切るのではなく、口ごもる。
若い読者であった私も、またそうであったと、今このエッセイを読んで
思い出しています。
そのことは、このエッセイのタイトルにもなっている「親密な手紙」について
大江さんはこんな風に書いています。
「私は入り込んでしまう窮境を自分に乗り超えさせてくれる「親密な手紙」を、
確かに書物にこそ見出して来たのだった。」
若い読者であった私にとってもまた、
大江健三郎さんの文学こそ「親密な手紙」だったに違いありません。
紙の本
なつかしい
2023/11/02 12:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にゃんぱり - この投稿者のレビュー一覧を見る
以前,大江さんの著作を読んでいた時期があった。
小説もエッセイも読んでいたと思う。
テレビでお話を聞くこともあった。(3月にお亡くなりになったあと
過去の番組の再放送もあった。)
そのせいか本作をよんでとても懐かしく感じた。
息子さんの光さんやお母さんの話,恩師の渡辺一夫先生のこと。
親戚のおじさんからもらった手紙を読み直しているようだった。
ご本人はもういらっしゃらないが数多くの作品で,またお会いしましょう。