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世界史のリテラシー ユダヤ人は、いつユダヤ人になったのか バビロニア捕囚
著者 長谷川 修一(著)
バビロニアに強制移住された半世紀――彼らはそこで「神」と「聖書」を生み出した世界の今を解くカギは、すべて歴史の中にある――。誰もが一度は耳にしたことがある「歴史的事件」と...
世界史のリテラシー ユダヤ人は、いつユダヤ人になったのか バビロニア捕囚
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ユダヤ人は、いつユダヤ人になったのか バビロニア捕囚 (教養・文化シリーズ 世界史のリテラシー)
商品説明
バビロニアに強制移住された半世紀――彼らはそこで「神」と「聖書」を生み出した
世界の今を解くカギは、すべて歴史の中にある――。誰もが一度は耳にしたことがある「歴史的事件」と、誰もが疑問を抱く一つの「問い」を軸に、各国史の第一人者が過去と現在をつないで未来を見通す新シリーズの第4弾! 世界中で長い期間にわたって迫害されたユダヤ人。なぜ彼らは迫害されたのか? そして彼らはいつから存在し、なぜ世界の各地に散らばって生活していたのか? さらには迫害のなかで、どのようにして自分たちのアイデンティティを保つことができたのか? 紀元前の中東で半世紀以上にわたって拘束された「バビロニア捕囚」をキーワードに、知っているようで実は知らない「ユダヤ人」の成り立ちを見る。
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紙の本
歴代誌は諸書の中だけ
2024/04/03 22:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
主にユダ王国の滅亡とバビロン捕囚を題材にしているが何故か歴代誌はヘブライ語聖書の末尾を飾る諸書の書名としてしか出てこない。一々列王記と歴代誌の異同を取り上げると頁数の少ない冊子では終わってしまうからだろうか?この本の著者は他の一般書でも同じ事をしているようだが。
ある程度の「聖書外史料」を読者に提供している点はいい。
新改訳聖書や新世界訳聖書ではエホヤキン王の年齢を列王記に合わせて「8歳」ではなく「18歳」にするのは8歳でバビロンに捕囚の身(実はネブカドネツァル王の賓客?)になって5年後には5人の子どもの父親になっては、いくら一夫多妻で結婚年齢が早いとしても「まだ早い」と思ったのか「列王記優先説」に従っただけの話なのかは知らない。いくらエレミヤやエゼキエルがヒゼキヤやヨシヤを除いたユダの王家と歴代の王を批判したところで民衆はエホヤキンの帰国と復位でユダの再興を願っていたからこそイエスの系図につながる「ダビデ王の子孫がイスラエルを復活させる」という考えが根強かったのだろう。エホヤキンは「ユダヤ古代誌」にあるように「思いやりのある、神の前に正しい人だった」なのでエレミヤ書44章で読み取れるように実は臣下から忌み嫌われていたヨシヤと違って臣下から敬愛されていたのが実像なのかもしれない。
聖書におけるユダ王国の滅亡とバビロン捕囚の記述は矛盾の塊でマナセ王はヤハウェさんにユダの滅亡に運命づけられてしまった世紀の偶像崇拝者なのか、それとも悔い改めた君主なのかすら分からなくなってしまう。
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バビロニア捕囚というのがエポックメイキングだったらしい
2024/03/15 19:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぱぴぷ - この投稿者のレビュー一覧を見る
オリエント学、旧約学、西アジア考古学の専門家による一冊。一読で全部を理解するのは、自分には難しかったが、とりあえず「バビロニア捕囚」がエポックメイキングだったということは理解できた。そして、ヘレニズム時代以前にエルサレム周辺に住んでいていた人々を「ユダヤ人」というのは、厳密には誤りだということを知った。