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「泣ける話」をひとつください。 あきらめの悪い編集者と忘れ去られた推し作家
【電子版巻末にはTamaki先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】文芸編集者の柴桜丞(しば・おうすけ)には、どうしても原稿を書いてほしい作家がいる。その名は鈴代凪(...
「泣ける話」をひとつください。 あきらめの悪い編集者と忘れ去られた推し作家
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「泣ける話」をひとつください。 あきらめの悪い編集者と忘れ去られた推し作家 (ことのは文庫)
商品説明
【電子版巻末にはTamaki先生によるカバー用イラストをそのまま収録!】
文芸編集者の柴桜丞(しば・おうすけ)には、どうしても原稿を書いてほしい作家がいる。
その名は鈴代凪(すずしろ・なぎ)。彼は、幼い頃の柴に「物語の愉しさ」を教えてくれた恩人だ。
幼い柴に凪が語ったのは、昔話の「ハッピーエンドアレンジ」。
たとえば『マッチ売りの少女』。最後のシーンがつらくて読み進められない柴に、
凪はふんわりと幸せな要素をちりばめた、でたらめなラストを語って聞かせ――。
……そして大人になった柴は、マイペースな執筆活動(ほぼ消息不明扱い)を貫く凪に、
彼の作風とは違うが売れ筋の「泣ける小説」を書いてもらうため、彼の開く「古書店兼小料理屋」へ今日も通い詰める。
しかし、柴が凪にそれを書いてもらいたい理由は、本当は別にあって――。
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紙の本
ポジティブ
2023/12/21 19:48
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
惚れ込んだ作家に「泣ける話」を書いてもらうべく、彼の営む「古書店兼小料理屋」に日々通い詰める編集者。自分を本の世界に引き込んだ飄々とした作家との、優しさの交流を描いたちょっと不思議な物語。
「本」への愛情はダイレクトな二人なのに、肝心な所はいつも互いに顔色を窺って、大切だから踏み込めない不器用な葛藤が繊細に描かれていた。
幸せにアレンジされた少し悲しい昔話に、ポジティブな気持ちをわけてもらえて、自然と笑顔になった。背伸びせず、等身大の日常への感謝が込められた作品に、特別過ぎない心地好さを感じた。
美味しそうなご飯や、夢のような「脳内旅行」など、お伽噺の中じゃなくても出来る、ちょっとした気分転換もリアルで面白かった。