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北辰の門
著者 馳星周 著
疫病に荒れた世を建て直す救国の英雄か、古代社会を破壊する稀代の逆賊か。謎多き人物の実像に、直木賞作家の筆が迫る。時は天平。都には天然痘が蔓延し、朝廷にて我が世の春を謳歌し...
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北辰の門
商品説明
疫病に荒れた世を建て直す救国の英雄か、
古代社会を破壊する稀代の逆賊か。
謎多き人物の実像に、直木賞作家の筆が迫る。
時は天平。都には天然痘が蔓延し、朝廷にて我が世の春を謳歌していた藤原一族も権勢に陰りを見せていた。その中において、ひとり異彩を放つ男がいた。藤原仲麻呂(恵美押勝)。祖父・不比等や父・武智麻呂の血を色濃く受け継いだこの男は、叔母の光明皇后や次代の天皇である阿倍内親王の寵愛を受け、急激に頭角を現していく。だが仲麻呂は、祖父や父も持ちえなかった、危険な野望を胸に宿していた。北辰の門――この国の皇帝となる道を開こうとした男の、鮮烈なる一生。
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政治の闘争の果て
2024/03/10 15:17
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投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作で不穏を予感させるような存在だった葛城王はさしたる説明なしに橘諸兄となっており、既に主人公藤原仲麻呂に圧倒される立場にある。
叔母の光明皇后の後ろ楯で己の野心を叶えようとする仲麻呂は情を顧みない冷たい人間である。孝謙上皇の孤独な人生に一切の同情がない。
恋愛や家族の情に捕らわれると政治闘争モノは詰まらなくなり勝ちだから、案外この設定はいけるかも。
道鏡はそもそもは悪い奴ではない。あまり恋愛に傾くのは好みではないけれど。