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ヴァーチャル日本語 役割語の謎
著者 金水敏(著)
「そうじゃ,わしが博士じゃ」という博士や「ごめん遊ばせ,よろしくってよ」としゃべるお嬢様.現実には存在しなくても,いかにもそれらしく感じてしまう言葉づかい,これを役割語と...
ヴァーチャル日本語 役割語の謎
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ヴァーチャル日本語役割語の謎 (岩波現代文庫 学術)
商品説明
「そうじゃ,わしが博士じゃ」という博士や「ごめん遊ばせ,よろしくってよ」としゃべるお嬢様.現実には存在しなくても,いかにもそれらしく感じてしまう言葉づかい,これを役割語と名づけよう.誰がいつ作ったのか,なぜみんなが知っているのか.そもそも一体何のために,こんな日本語があるのだろう?(解説=田中ゆかり)
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これは傑作じゃ
2023/11/23 11:32
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投稿者:ヤマキヨ - この投稿者のレビュー一覧を見る
博士や老人の言葉の語尾には「じゃ」とか、マダムなら「て(よ)」と、つけるとそれっぽくなる役割後。実際にはこのような物言いをする人は身近にはいないのだから、書名の「ヴァーチャル日本語」になるほど。
役割後の成立過程を本書でたどる中で、「女言葉」にも興味がわいてきました。きっかけは少し前に中日新聞夕刊の記事。男性には「やめろ」という命令表現はあるけれど、女性だと「やめて」。やめてに続くのは「下さい」で、これは命令ではなく依頼打と指摘する件がありました。そんな見方をしたことがなかったので驚きでした。
年齢や立場性別などで、幾層にも重なった表現体系がある日本語。ただ違いがあるだけでなく、その中にいろいろな問題も内包しているようです。その一端が本書の役割後という捉え方から見えてきました。