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災厄の宿
著者 山本巧次
昭和51年、台風直撃の影響で強い雨が降り続く中、弁護士事務所の嘱託調査員の上坂徹郎は、休暇で徳島の人里離れた山深くの旅館を訪れる。だが、散弾銃と爆破物を手にした男が押し入...
災厄の宿
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災厄の宿 (集英社文庫)
商品説明
昭和51年、台風直撃の影響で強い雨が降り続く中、弁護士事務所の嘱託調査員の上坂徹郎は、休暇で徳島の人里離れた山深くの旅館を訪れる。だが、散弾銃と爆破物を手にした男が押し入り、籠城事件の人質の一人になってしまう。さらに、警察に包囲された旅館の中で不可解な殺人が起き、川の氾濫や土砂崩れのカウントダウンといった自然の脅威も差し迫る。果たしてこの旅館から脱出することはできるのか? 手に汗握る怒濤の展開で、読み始めると止まらない! 分刻みのノンストップ旅情ミステリー長編!!
目次
- 序章 かずら橋/第一章 雨の日の客/第二章 占拠された旅館/第三章 最初の要求/第四章 布団部屋の事件/第五章 前代未聞の捜査/第六章 降り止まぬ雨/第七章 次の一手/第八章 大広間の告発/第九章 襲い来る災厄/第十章 確かめるべきこと/終章 ボンネットバスに乗って
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紙の本
流れるような展開の中に小技満載の軽妙なミステリー作品。
2024/04/28 10:26
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
流れるような展開の中に小技満載の軽妙なミステリー作品。冗長さの無い早い展開ながら何故と言う謎が満載され、人質の命運とも合わせて一気に誘い込まれる。TV放送を通じて要求を伝えると言う、1976(昭和51)年当時では斬新な手法が面白い。1968(昭和43)年の「金嬉老事件」が劇場型事件の皮きりだとすると、1972(昭和47年)の「あさま山荘事件」は全国民をテレビに釘付けにする大事件だった。と言う意味では、本作は時代背景を知る人間にとっては興味深い作品ながら現代人にとっては・・・・・。しかし、やはり事は私怨の範囲で公共に広く訴えるにはやり過ぎ感は拭えない。まあ、気持ちは充分に判るけど。とは言え、小品の中に面白さ満載であることは間違いなし。