君主制とはなんだろうか
著者 君塚直隆
ファラオ、女王、天皇らが統治する「君主制」。この世界最古の政治制度がわかると、世界史がもっとおもしろくなる!君主の誕生から革命を経て、現代までを一望する、かつてない君主た...
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商品説明
ファラオ、女王、天皇らが統治する「君主制」。この世界最古の政治制度がわかると、世界史がもっとおもしろくなる!君主の誕生から革命を経て、現代までを一望する、かつてない君主たちの5000年史。 【目次】はじめに 「王様は何でえらいの?」/第1章 王の誕生――太古から古代へ/第2章 理想の王とは――古代から中世へ/第3章 絶対君主制への道――中世から近世へ/第4章 市民革命の時代――一七世紀から二〇世紀へ/第5章 二一世紀の君主制
目次
- はじめに 「王様は何でえらいの?」/王様は自分勝手?/古代の王の仕事/なぜ君主制を学ぶのか/君主たちの五〇〇〇年史/第1章 王の誕生──太古から古代へ/人類最古の国家形態?/ファラオとルガル/1 国家の防衛──「戦闘の王」の誕生/ナルメル王の登場/「全土の王」サルゴン/文明と野蛮の境界/2 豊饒の確保/灌漑と浚渫/神や太陽と結びつく王たち/暦を支配した王たち/貨幣の顔になった王たち/3 社会正義の維持──法典の登場/人々の羊飼いに/ハンムラビ法典の牧人権/外交のはじまり/帝国の誕生へ/王と民の密接な関係/第2章 理想の王とは──古代から中世へ/1 古代ギリシャ・ローマの君主論/プラトン「哲人王による統治」/知恵・勇気・節制・正義/キケロ『義務について』/2 古代中国の君主論/王道による統治──儒家思想/礼儀の規範/法による統治──法家思想/秦王の法治政策/3 仏教と君主のありかた/仏教の誕生/身分制にとらわれない仏教/マウリヤ帝国の王権強化/ダルマと十徳/最初の世界宗教へ/4 イスラームの王権観/預言者ムハンマド/カリフの登場/アッバース朝──カリフの変容/世俗の王スルタン/イスラームの四つの徳/5 キリスト教とヨーロッパ世界/コンスタンティヌス一世の改宗/帝国の分裂と教会の権威/ローマ帝国とキリスト教/聖なるものと王/6 キリスト教と「君主の鑑」/道徳的高貴さ/トマス・アクィナスの君主論/聖から俗へ/宗教改革と権威のゆらぎ/第3章 絶対君主制への道──中世から近世へ/1 王権の強化──官僚と常備軍/叙任権闘争/教皇の没落/マキャヴェッリ『君主論』/主権の登場/2 中華帝国と皇帝たち──中央集権的な官僚国家の誕生/科挙/内閣と宦官/官僚制の腐敗/雍正帝の官僚機構/3 オスマン帝国の盛衰──軍人の帝国から官僚の帝国へ/オスマン朝の登場/新しい軍イェニチェリ/皇帝の兄弟殺し/ウラマーとカプクル/スレイマン一世の栄光と衰退/4 ムガル帝国の光と影──分権的なインドの悲劇/一三歳のアクバル帝/マンサブタール制/拡大と衰退/5 ヨーロッパの絶対君主制/小さな国の大きな権力/王権神授説/イングランドの名誉革命/ルイ一四世の野望──絶対君主制の確立/地方監察官と国王民兵制/貴族たちの舞台/プロイセン国王の登場/「すべてを人民のために、しかしなにごとも人民によらず」/ロシアのツァーリ/第4章 市民革命の時代──一七世紀から二〇世紀へ/絶対王政の真の姿/ブルジョワジーの誕生/暴君放伐論の系譜/主君押込/最初の市民革命──フランス革命へ/徳を失った王/革命のゆくえ/一八四八年革命/国民投票による帝政/世紀転換期の不穏な空気/アジアに拡がる革命の嵐/辛亥革命/ロシア・インテリゲンツィアの登場/市民革命から社会主義革命へ──ロシア革命/ヴァイマル共和国の成立/第一次世界大戦と帝国の崩壊/総力戦の時代と皇帝たちのたそがれ/国民の責務と権利/第5章 二一世紀の君主制/過酷な戦後賠償/二度目の世界大戦と君主制のゆくえ/君主制を維持した日本/象徴天皇制のはじまり/民主主義と君主制/なぜイギリスで君主制が続くのか?/ジョージ五世──立憲君主の鑑/ほか
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君主制について正しい知識を養えました。
2024/04/24 16:56
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:広島の中日ファン - この投稿者のレビュー一覧を見る
君主制をテーマに世界史を語った1冊です。世界各地の君主制国家を、ひとくたに過去の方から順に追っている書き方をしています。そのため、この君主制国家が西洋にあった当時、中東や東洋ではどんな別の君主制国家があったか、ということが読み進めると理解できます。各時代ごとに章分けされていて、各章の冒頭に見開きで当時の君主制国家を記した世界地図が掲載されています。
高校で世界史を専攻する生徒の方々が、知識をまとめるのに役立つ1冊と思います。
正直、私は君主制が何なのか、よく分かっていませんでした。しかし、当書で歴史から君主制について学べ、いい加減だった知識がしっかり理解しな終えたと思います。大変勉強になりました。
君主制をわかりやすく
2024/11/29 11:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:藤和 - この投稿者のレビュー一覧を見る
先史時代からわかりやすく君主というものと君主制について書いてくれている。
いささか平たくなりすぎている感じもするけれど、なにもわからない人がとっかかりとして読むのにはいいと思う。
もっと詳しく知りたい人向けに巻末に次に読む本を載せてくれているのも助かる。
ヒンドゥー教のガネーシャ象に始まり
2025/01/14 03:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
ラムセス2世のアブ・シンベルや12世紀建設アンコールワット、王を神格化するのは宗派問いません。マルクスがいうアヘン的陶酔感、オイルマネーで潤ったカタール4代目アリーの例もありますし。