- 販売開始日: 2024/05/30
- 出版社: 新潮社
- ISBN:978-4-10-468907-1
笑う森
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
商品説明
原生林で5歳のASD児が行方不明になった。1週間後無事に保護されるが「クマさんが助けてくれた」と語るのみで全容を把握できない。バッシングに遭う母のため義弟が懸命に調査し、4人の男女と一緒にいたことは判明するが空白の時間は完全に埋まらない。森での邂逅が導く未来とは。希望と再生に溢れた荻原ワールド真骨頂。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
一気読み
2024/07/16 11:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
展開とバックヤードが秀逸。
一気に読んでしまいました。
真人くんは、生きる力が強いんだね。
最後は泣けてきそうになった。
あたたかい読後感
2024/10/06 09:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
前半は少し読みにくいのです。
たくさんの人物がそれぞれの状況を語っていて、
どう繋がっていくのかわからないから。
冬也君の粘り努力でピースがハマっていく時、
こちらも爽快感にどんどんはまっていきます。
ファンタジーかもしれませんが、
あたたかい読後感です。
行方不明少年の空白の時間
2024/07/17 17:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
原生林で行方不明になり、1週間後に無事生還したASD(自閉症)の5歳男児。「くまさん」に出会ったという息子の不可解な言動から、空白の1週間の謎を追い始めた岬と義弟の前に浮かび上がる、怪しい4人の男女。果たして「くまさん」とは誰なのか?人間の汚い欲望と、その奥に灯る優しさを、少年の冒険を通し描いた気付きの物語。
なぜ子供から目を離したのか?エスカレートしていく親への誹謗中傷などのSNS問題から、ASDへの理解不足から生じた問題など、リアルな社会問題が詰め込まれた作品。
ひとときも目を離さないなんて事はきっと不可能で、なら一人で連れて行くなという意見もまた正しくて…。ただの悪意やストレス発散の「的」にされた訳ではない誹謗中傷に、少しだけ同意してしまい、複雑な気持ちになった。善意という名の何かが暴走する恐ろしさを再認識させられた。
身勝手過ぎる大人たちへの苛立ちと、不穏なシーンへの恐怖に包まれながらも、場違いなまでに平和な真人と「くまさん」の掛け合いがひたすら微笑まく、面白かった。
序盤はあちこち話が飛んでるように感じて先が見えず、中盤ではピースが揃い始めるもなかなか嵌まらないもどかしさがあったが、最後にはこれでもかというくらいキレイに嵌まる音が聴こえ、スカッとした。
欲を言えば、こうなる(子供が何かの犠牲を払う)前のどこかで希望を見付けられる環境であってほしい
行方不明少年の空白の時間
2024/06/11 14:47
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
原生林で行方不明になり、1週間後に無事生還したASD(自閉症)の5歳男児。「くまさん」に出会ったという息子の不可解な言動から、空白の1週間の謎を追い始めた岬と義弟の前に浮かび上がる、怪しい4人の男女。果たして「くまさん」とは誰なのか?人間の汚い欲望と、その奥に灯る優しさを、少年の冒険を通し描いた気付きの物語。
なぜ子供から目を離したのか?エスカレートしていく親への誹謗中傷などのSNS問題から、ASDへの理解不足から生じた問題など、リアルな社会問題が詰め込まれた作品。
ひとときも目を離さないなんて事はきっと不可能で、なら一人で連れて行くなという意見もまた正しくて…。ただの悪意やストレス発散の「的」にされた訳ではない誹謗中傷に、少しだけ同意してしまい、複雑な気持ちになった。善意という名の何かが暴走する恐ろしさを再認識させられた。
身勝手過ぎる大人たちへの苛立ちと、不穏なシーンへの恐怖に包まれながらも、場違いなまでに平和な真人と「くまさん」の掛け合いがひたすら微笑まく、面白かった。
序盤はあちこち話が飛んでるように感じて先が見えず、中盤ではピースが揃い始めるもなかなか嵌まらないもどかしさがあったが、最後にはこれでもかというくらいキレイに嵌まる音が聴こえ、スカッとした。
欲を言えば、こうなる(子供が何かの犠牲を払う)前のどこかで希望を見付けられる環境であってほしい。