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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
展開とバックヤードが秀逸。
一気に読んでしまいました。
真人くんは、生きる力が強いんだね。
最後は泣けてきそうになった。
あたたかい読後感
2024/10/06 09:25
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投稿者:kochimi - この投稿者のレビュー一覧を見る
前半は少し読みにくいのです。
たくさんの人物がそれぞれの状況を語っていて、
どう繋がっていくのかわからないから。
冬也君の粘り努力でピースがハマっていく時、
こちらも爽快感にどんどんはまっていきます。
ファンタジーかもしれませんが、
あたたかい読後感です。
行方不明少年の空白の時間
2024/07/17 17:22
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
原生林で行方不明になり、1週間後に無事生還したASD(自閉症)の5歳男児。「くまさん」に出会ったという息子の不可解な言動から、空白の1週間の謎を追い始めた岬と義弟の前に浮かび上がる、怪しい4人の男女。果たして「くまさん」とは誰なのか?人間の汚い欲望と、その奥に灯る優しさを、少年の冒険を通し描いた気付きの物語。
なぜ子供から目を離したのか?エスカレートしていく親への誹謗中傷などのSNS問題から、ASDへの理解不足から生じた問題など、リアルな社会問題が詰め込まれた作品。
ひとときも目を離さないなんて事はきっと不可能で、なら一人で連れて行くなという意見もまた正しくて…。ただの悪意やストレス発散の「的」にされた訳ではない誹謗中傷に、少しだけ同意してしまい、複雑な気持ちになった。善意という名の何かが暴走する恐ろしさを再認識させられた。
身勝手過ぎる大人たちへの苛立ちと、不穏なシーンへの恐怖に包まれながらも、場違いなまでに平和な真人と「くまさん」の掛け合いがひたすら微笑まく、面白かった。
序盤はあちこち話が飛んでるように感じて先が見えず、中盤ではピースが揃い始めるもなかなか嵌まらないもどかしさがあったが、最後にはこれでもかというくらいキレイに嵌まる音が聴こえ、スカッとした。
欲を言えば、こうなる(子供が何かの犠牲を払う)前のどこかで希望を見付けられる環境であってほしい
行方不明少年の空白の時間
2024/06/11 14:47
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
原生林で行方不明になり、1週間後に無事生還したASD(自閉症)の5歳男児。「くまさん」に出会ったという息子の不可解な言動から、空白の1週間の謎を追い始めた岬と義弟の前に浮かび上がる、怪しい4人の男女。果たして「くまさん」とは誰なのか?人間の汚い欲望と、その奥に灯る優しさを、少年の冒険を通し描いた気付きの物語。
なぜ子供から目を離したのか?エスカレートしていく親への誹謗中傷などのSNS問題から、ASDへの理解不足から生じた問題など、リアルな社会問題が詰め込まれた作品。
ひとときも目を離さないなんて事はきっと不可能で、なら一人で連れて行くなという意見もまた正しくて…。ただの悪意やストレス発散の「的」にされた訳ではない誹謗中傷に、少しだけ同意してしまい、複雑な気持ちになった。善意という名の何かが暴走する恐ろしさを再認識させられた。
身勝手過ぎる大人たちへの苛立ちと、不穏なシーンへの恐怖に包まれながらも、場違いなまでに平和な真人と「くまさん」の掛け合いがひたすら微笑まく、面白かった。
序盤はあちこち話が飛んでるように感じて先が見えず、中盤ではピースが揃い始めるもなかなか嵌まらないもどかしさがあったが、最後にはこれでもかというくらいキレイに嵌まる音が聴こえ、スカッとした。
欲を言えば、こうなる(子供が何かの犠牲を払う)前のどこかで希望を見付けられる環境であってほしい。
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真人がめちゃくちゃかわいかった
表紙を見て勝手に、久々にホラーかな?と思ってたら全然違った
純粋な子どもは森にも助けられるんだね
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最初の方は、視点が唐突に変わるのに馴染めず話にも引き込まてなくて、読むのに時間がかかった。中盤からは、せっかく面白い展開になってきたと思ったのに、最後のファンタジー要素が個人的にはちょっとな〜。
「お尻しー拭こう、ない?」真人くんの健気さが可愛くて、遭難体験を通しての成長した姿にほっこりした。
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神森という小樹海で自閉症スペクトラム障害(ASD)の山崎真人(まひと)という5歳の男の子が行方不明になります。
育てているのは夫の春太郎に先立たれたシングルマザーの山崎岬35歳。時々、春太郎の弟の冬也が一緒に面倒をみてくれていました。
しかし、一週間後の11月19日下森消防団団員の田村武志が真人を奇跡的に発見します。
真人に1週間の間のことを尋ねても「クマさんが助けてくれた」というばかりです。
岬はSNSで誹謗中傷を浴び、冬也とともにその犯人探しと真人に1週間食べ物と赤いマフラーをくれた人物探しを始めますが…。
以下ややネタバレしているのでこれから読まれる方はお気をつけください。
真人を助けた一人目の人物は松元美那という、誤って恋人を刺して殺し、樹海に遺体を棄てに来た人物。
二人目は拓馬という嘘つきユーチューバーで樹海でキャンプをしていました。
三人目は谷島というヤクザで仙台にいる娘の、心臓移植手術のために組のお金を調達するところだった人物。
四人目は畠山理実で中学の先生で教師いじめにあい、自殺しようとしていました。
四人は真人を連れ帰ってやりたくてもそれぞれ後ろ暗い事情がありできなかったのです。
そして、五人目の人物がいると思い冬也は捜しますが…。
真人が障害がありながらとても素直で可愛く描かれていると思いました。
美那の真似をして森のくまさんを歌いだしたり、拓馬の真似をして「なくようぐいすへいあんきょー」「すいへいりーべぼくのふね」と唱えるのはとても可愛かったです。
だから、真人自身の姿を見て五人の人物が自分が追いつめられているさなかでも、真人を助けてあげたいと思わせるものをもっていたのだと思いました。
展開されるその他のストーリーも面白かったです。
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緊迫感に手汗をかきながら読む一方で、ワクワク感もものすごい。声を出して笑ってしまうシーンが何度もあった。押し寄せる感情の起伏、そのバリエーションに大満足。子どもへの眼差しが優しく、読後もその健やかな成長に思いを馳せる。
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やっぱり荻原さんの小説は面白い!
ASDという問題を抱えた子・真人の一週間の大冒険とどんな奇跡なのか、同じ日、同じ時間帯に彼と関わった人々の人間模様がとても面白かった。
真人が発見されてからは、あの一週間をどのように過ごしていたのかと謎を解き明かすところがさらに面白くて、最後の最後はまさかの読者も知らなかった、“森のくまさん”と本当に関わっていて、しかくまさん側のストーリーもあるとは!
その話はちょっと切なくってかなりしんみりした…
メインは行方不明の子供の足取りの謎を追うところだと思うけれど、現代の問題であるSNSでの誹謗中傷なども上手く絡ませていて考えさせられるところもたくさんあった。
畠山先生のような思い込みの激しい人の描写は、読んでてリアルだなぁとかなり感じた。
なんやかんやで刈山さんとは分かり合えていきそうな感じ。笑
あのヤクザの谷島さん、好きだったなぁ、、
実は生きてました、ってことにはならなかったか…涙
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神森で5歳のASD児真人が行方不明になった。
無事に保護されるが「クマさんが助けてくれた」と語るのみ。
行方不明になった一週間。神森で何が起きていたのか。
序盤はちょっと怖い話かな?と思っていたがサクサクと読めた。読了後にあったかい気持ちになれる本だった。
最後に一緒にいたのが...もうビックリ!
凄く面白かった。
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行方不明だったASDの5歳児の7日間の行方を追う話でした。
いろいろなくまさんに出会ったり、最後にはまさかの本物の熊さんに出会っていたというびっくり仰天でした。
無事に見つかって良かったっていうことと、人との関わり・優しさって大事だなと思いました。
最後はほっこりします。
真人はほんとにいい子だな~という印象を持ちました。子どもって、ほんと純粋ですね。
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一気読み。ありえないシチュエーションのバタバタ感はあるけど、ほっこり読了。
どのキャラクターも多角的な面をきたんなく発揮して、人間味が濃くておもしろかった。
どんなに泣いても喚いても助けに来てくれない冷たく厳しい自然のなかで、5歳の大冒険を支えたのも、雄大な森。
先入観や疑心暗鬼、マウントや名声とか見栄、人間のちっぽけさを、森は笑ってるのかな。
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始めに行方不明の子が助かっているのは分かっているんだけど、途中ハラハラした。
身勝手な大人が何人も出てくるが、子供の生命力は凄いなぁと思う。
何度も「クマさん」が絡んでくるが、最後に納得する。
途中のあの人も最後に出てきて欲しかった。スピンオフあるといいな。
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計算されつくした ストーリーの組立と 抜群の表現力に 感心と感動‼️それは 無いだろー‼️と いう展開も 綺麗にまとめてあるのでーーーokとなる。すごい。
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5歳児の真人くんが神森で行方不明となった空白の1週間。
登場人物が抱えるそれぞれの事情が小気味よく描かれている。
厚みはそこそこある本だがシーン展開が早くサクサク読めた。