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【期間限定価格】十年不倫 新着
著者 衿野未矢
私、不倫しかできない――セックスした翌朝は自分の顔がイキイキして目もキラキラ輝いて。彼と別れてゼロになったら、女が終わりになって干からびちゃうような気がして……。「会いた...
【期間限定価格】十年不倫
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十年不倫
商品説明
私、不倫しかできない――セックスした翌朝は自分の顔がイキイキして目もキラキラ輝いて。彼と別れてゼロになったら、女が終わりになって干からびちゃうような気がして……。「会いたい日」ではなく「彼の都合がつく日」に会う女。デートを楽しんだ後に何食わぬ顔をして「ただいま」と帰れる男。十年以上も家庭ある男と付き合い続けた結果、果たして何がもたらされるのか? あえて泥沼の関係にはまりこむ女性たちの性愛心理の深層に迫る衝撃的ルポ!
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結局、この本が何のために書かれたのか良く分かりません。安直に不倫を、少子化と絡めるな、って思いますし、ごく当たり前のことのように書くことにも真実を感じません
2006/09/08 20:46
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
図書館の書架にこの本を見つけたとき、世の中変ったな、と思いましたね。こんなタイトルの本を堂々と公共機関が買う。リクエストかもしれませんが、ホホウって。で、私も変わったな、って思うんですね。それを見つけた瞬間に手が伸びている。ちょっとの躊躇いと、大きな期待。いやいや、家に帰って居間に出しておいたら早速長女が見つけて「何考えてんの?」と一言。
うーん、何も考えていないんだけど・・・。ま、BOKELBERG/AFLO とあるカバー写真も綺麗だし、新潮社装幀室のお仕事も真面目だし・・・
とりあえず各章のタイトルと、簡単な内容紹介。
序章 不倫アンケート
第一章 十年不倫のかたち :40代、30代、20代と代表的な世代の不倫例を紹介します
第二章 社会の後押し :不倫の陰には、経済的な背景もあれば家庭の事情もある、その実態を
第三章 十年不倫された妻たち:気付かれない不倫もあれば、ミエミエのものもある。妻たちの様子は
第四章 十年不倫が終るとき :顔を見るのもいやになる、結婚していれば我慢ができても不倫ならば
終章 もうひとつの別れ :不倫相手が死んだ時、正妻でない女たちは
あとがき
著者は不倫体験があるそうで、だから不倫=誰もがやっている、という視点で全体が書かれているんですが、ま、これは私にとってはリアリティないなあ、って思うんですね。周囲にいないんですよ。そんな人たち。無論、離婚は多いです。特に、娘たちが小学生だったころ、同級生のご両親が続々と離婚しました。
でも、それが=不倫だったとは思えないんです。むしろ熟年離婚前の、若いうちに決心ていう感じ。うだうだ不倫、っていうのではなく、さっさと離婚。無論、テレビドラマでは不倫は、殺人同様あたりまえのことのようですが、そしてマスコミはそればかりこぞって取上げますが、結局、マスコミが虚像を作り、それを真実と思い込む能天気な人たちがいる、っていうふうにしたいんでしょうねえ。
無論、不倫が絶対にないとはいいません。不倫、フリン、ふりん、ていう目で世の中見てれば、見えてはくるでしょう。でもそれが大きな流れかどうか。だから、あとがきの「もし不倫するとしたら、人生のトッピングにとどめ、ベースには据えずにおきたいものだ」なんていうのを読むと、そんなことなら書くな!って言いたくなります。
そういう読者の反発を感じるのか、自民党あたりに好かれて少子化対策委員にでもなりたいのか、妙に保守的な意見、特に不倫=少子化=悪的な発想が鼻につきます。男と女の問題に絞ればいいのに、それに社会性を持たせようとする、そのとき唐突に少子化の話を持ち出す。ちょっと筋が違うんじゃないのって思います。
なんていうか、女性週刊誌の延長っていうか。文藝の新潮社、というよりはフォーカスの新潮社、の本ていう感じでした、はい。