民間軍事会社
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何でも民間委託の先は国家運営もだろうか
2024/08/13 20:41
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投稿者:雑多な本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
民間軍事会社という単語に接したのは、ロシアのウクライナ侵攻でワグネルやプリコジンと出てきて初めて知った方もいるかもしれない。昔からあるといえばあるだろう。戦争や軍事行動は軍隊だけでできるものではないし、傭兵や私兵という語もある。軍隊の兵士だけでは捉えにくいかもしれない。あると解っていても、正確に捉えることは難しい。本書は、民間軍事会社について長年調査し、英国のアーマーグループの事業に携わったという方が書いたものであり、公表された資料によりまとめたものという。民間軍事会社は何かという目安になるものだろう。目次を見ると、
まえがき ―民間軍事会社を通して世界を見る
第1章 「民間軍事会社」とは何か
第2章 「戦闘」をビジネスに変えた会社
第3章 対テロ戦争と民間軍事会社
第4章 大国間競争時代の民間軍事会社
あとがき ―そこに危機が存在する限り彼らの活動は続く
主な参考文献 となっている。
以上のように展開される。民間軍事会社といわれる業界にいるのは、軍の特殊部隊や情報機関のOBが中心で、外部に警戒心を抱いているという。しかし、紛争地域やその周辺でビジネスをする場合、軍隊に警備を依頼するのは筋違いに思えるし、警備会社の範疇でなく、民間軍事会社に依頼し、身を守ってもらうという。また、昔も今も軍隊を維持し、行動させる場合のロジスティクスには民間企業が多く入っているし、従軍慰安婦というのも軍隊を維持する一部といえる。軍隊に物資を輸送する民間船舶も攻撃対象になったように、民間が関与することは多い。しかし、さらに軍事行動に参加する、戦闘の中心を担うとなれば、役割は違うといえる。その変化を押さえて解説してくれる。やはり、戦争や紛争があるから、民間軍事会社への需要があり、役割を見いだしているといえる。軍隊が直接出て行くと好ましくないところで、民間軍事会社を使うという面もある。この古くて新しい民間軍事会社を理解するのは、ちょうど良いだろう。一読してほしい。