もし、過去に不幸な死を遂げた人を救えるチャンスに恵まれたら?
2016/09/18 13:55
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アリッサ - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公・並平 凡(なみひら ぼん)は
名前のとおり平凡なごく普通の中学生の男の子
しかしある日へんてこな生き物や、
不思議な乗り物にのった女の子に出会い、
T(タイム)P(パトロール)という存在を知ります。
ぼんはいろいろあってTP見習いとして、女の子・リーム・ストリームと共に、
過去に不幸な死を遂げた人たちを救うことになります。
歴史を学ぶきっかけとして、この漫画はとてもいいと思います。
時間を越えて人命救助
2012/01/29 21:09
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:プックン - この投稿者のレビュー一覧を見る
藤子・F・不二雄先生の作品の全網羅を目指した『藤子・F・不二雄大全集』の1冊であり、『少年ワールド』とその後継誌の『コミックトム』で連載されていたSF作品『T・Pぼん』の1巻です。タイトルの「T・P」はタイムパトロールの略であり、タイムボート(タイムマシン)で時間を行き来して不幸な死に方をした人々を救助するための未来の組織のことです。そしてひょんなことからこのタイムパトロールの隊員となった現代の普通の中学生・並平 凡が本作の主人公となっています。『藤子・F・不二雄大全集』では3部から構成される本作を、部毎に1巻に収録した全3巻となっており、第1巻にはぼんが見習隊員として先輩隊員である少女・リームと共にタイムパトロールとして活動する話が収録されています。
不幸な人々を助けるとはいっても誰でも助けてよいわけではなく、例えばユリウス・カエサルのように歴史に大きく関わっている人を助けることは禁止されており、目の前の救える命を見殺しにしなければならないことさえもあります。またタイムボートでの行き来は時空間を痛めるものであり、何度も同じ時空間を行き来することはできないため、タイムマシンがありながら「失敗したらやり直し」ということはできません。こうした制約により、主人公達が苦悩することが本作のドラマ性を高めています。
私のお気に入りは「バカンスは恐竜に乗って」。休暇に恐竜の時代へ出かけるというのは男の子だったら一度は夢見たことではないでしょうか。
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消されてたまるか(1978年8月号)
見ならいT・P(1978年9月号)
ピラミッドの秘密(1978年10月号)
古代人太平洋を行く(1978年11月号)
魔女狩り(1978年12月号)
白竜のほえる山(1979年1月号)
暗黒の大迷宮(1979年2月号)
戦場の美少女(1979年3月号)
妖狐、那須高原に死す(1979年4月号)
バカンスは恐竜に乗って(1979年5月号)
ОK牧場の近所の決闘(1979年6月号)
マラトン大会戦(1979年7月号)
シンドバッド最後の航海(1979年8月号)
超空間の漂流者(1979年9月号)
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リームがとにかく可愛い
そしてリームはこの巻のみの登場で後は一切出てこない(未完)
タイムパトロールぼんはF作品の中ではわりと大人向けで、大人も楽しめる内容
F先生の歴史とSFへの愛が感じられる
気軽に歴史も学べるし(当時の歴史の説なので多少いまの主流説とは食い違う場合もある)、子供にもぜひ読んでほしい作品
ちなみにアニメ版とはかなり違う内容
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大人の藤子・F・不二雄。
基本的に、「ビッグコミックス×藤子・F・不二雄 SF短編集」に入っている作品のようです。
前も書きましたが、初めてこの一連のシリーズを読んだときの感想は、「怖い」でした。
藤子不二雄A氏のかく恐怖マンガよりもよっぽど怖いと思ってました。まあ、その後、A氏は、「笑うセールスマン」というとっても怖いマンガ(実は、私が知っているのはアニメですが)を書きますが。
今読むと、それほどでもないのだけれど、当時は、衝撃的だったのです。
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F先生の作品、面白くないわけがない。
そうなんだ。それはその通りなんだが・・・・・・なんかなあ、初期設定に無理がありすぎる気がして、いまいちのめりこめないんだよね。
いやもちろん、小学生の家に青いロボットが来るなんて設定には無理がないのか、と言われると返答には窮するんだけど、なんちゅうかなあ、また違った質の「無理」なんだなあ。
タイムトラベルできるくらいの文明で、その使命が妙にしょぼいというか。。。
隊員の選定についても、なんで子供にやらせるんだろうというか。。。
いや、繰り返すが面白いんだよ。F先生だもの。プロットはすごい。
ただ、まあなにか違和感を抱えながら読んじゃう所はあるんだ。ちょっともやもやが残る。うーん。
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歴史が好きならすぐ読めるはずなのに、なぜかこれを読むと眠気が襲って来て、もう何度も途中で挫折……。
「妖狐、那須高原に死す」が一番鬼門でした。
寝てはしまったけどおもしろい。
OK牧場がいわゆる牧場じゃなかったとかマラソンの始まりとか、知らなかったこともたくさん。
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タイムパラドックスが何となくある。うんうん。
キノグナトゥスが、まだもふもふしてない。掲載時はさうだったんだらう。て言ふか、「哺乳類の祖先」にキノグナトゥスを選ぶ作者のセンスはかっこいい。
「シャーマン的な職業の中に陰陽師と皮革職人がいる」説を見てから、本書の中の陰陽師の使ひ方が、うわぁである。作者のさういふナショナリスムに基づく演出は認めたくないので無視する。
ミノタウロスとかやってるんだよな。
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子供の頃にアニメ特番を観て,そのときとても感動した作品。
並で平凡な少年,並平凡(なみひらぼん)がひょんなことから新米タイムパトロール(T.P)としていろいろ巻き込まれ,活躍し成長する物語。まさに藤子・F・不二雄先生って感じだ…。
時間を遡って不幸な死を遂げた人々の命を救う,但し歴史は変えないように,という今から考えるとかなり御都合主義で荒唐無稽な設定なんだけど,1話ごとにいろんな時代のいろんな場所に旅する過程で,興味深い歴史に触れられる,子供向けの名作であることを再確認。
あの中世の忌まわしき魔女狩りについて,人生で初めて知ったのはこの作品だったかも知れない。
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藤子・F・不二雄大全集「T・Pぼん」1巻。
昔テレビでチラッとみた記憶がある「T・Pぼん」。毎週放送とかでなく、何かの特集だったのか一度きりの出会いでした。多くの作品がアニメ化されているので、どこかで色々な作品に触れているとは思うのですが、「T・Pぼん」はあの一度きりだったんだよなぁ。
タイムマシンで過去に渡り、不幸な死に方をした人を助ける、という設定を初めて知ったような気がする。過去の歴史の改変を防ぐ、といったヒーローもののイメージがありました。「ドラえもん」のTP(タイムパトロール)と混ざっているのでしょう。
改変を防ぐという規律は同じですが、歴史に影響のない人だけを助けることができるというのが、その理由です。数字でしか語られない不幸を少しでも救いたい、という優しさありきの活動になるのかな。
やらない善より、やる偽善の感覚に近い気がします。大人になって読んでいるからの感想です。
一度きりの視聴でも心に残っていたのは、やはりタイムマシンで過去の歴史に触れることができるというワクワク感。それが心に響いたからでしょう。歴史をネタにした冒険譚は、どうしようもなく琴線を振るわせます。好き。
教科書のメインでないけど、それを知ると歴史の面白さの入り口に立てますよ、みたいなところをネタにしてくれるから、楽しいです。
子供の頃にちゃんと出会いたかった。
過去の改変はできないので、今読んでいるということの幸せを楽しみたいと思います。
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「全3巻。隠れた名作のひとつ。平凡な中学生・並平ぼんはある日偶然の出会いにより、タイムパトロールとなります。その仕事は、過去に不幸な死に方をした人で、歴史への影響がない人のみ救うという仕事。藤子さんの描くSFは「サイエンス・フィクション」ではなく「すこし・ふしぎ」。歴史を辿る不思議な冒険の旅に出発しましょう。」
(大居雄一『身になる読書術』の紹介より)
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このほんはタイム・パトロールになった中学生の男の子がタイム・パトロールの見習いからタイム・パトロールの正隊員になって昔の大事な人が死なないように守っていくおはなしです。
僕がおもしろいなぁと思ったことは、逃げた奴隷を助けた時です。
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文句なしに面白い。アイデアひとつで無限にお話が広がって、見事にに畳む。1話は31pくらいかな?
ネトフリの広告でアニメ化を知った。原作を読んでみたらとてもよかった。
藤子先生のバディものSF(すこしふしぎ)。とか書いたけれどドラえもんもキテレツもそうだったな。
40代になった今読むと、史実の方の知識があるので更に面白いかも。
それにしても藤子先生、クレタ島とミノスほんとうにお好きなんですね。カメオ出演されてて笑った。
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歴史のお勉強
アニメ化したし、マンガばかり読んでる暇空がほめてたので。
さすがの藤子作品。歴史のお勉強になるし、SFだし、ご都合主義だが別に構はない。子供向けテイストだが、第二次世界大戦の日本観みたいなのもある。
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平凡な中学生・ぼん(並平凡)がT・P(タイムパトロール)となって歴史に埋もれた不幸な人達を救う任務に就く冒険アドベンチャー第一巻。
冒険の始まりから、ピラミッド、古代日本人の起源?、中世魔女狩り、西遊記、クレタ文明、特攻、殺傷石/玉藻前、恐竜、西部劇、マラトンの戦い、シンドバッド、地球の最期と古今東西様々な歴史を舞台としたちょっと高学年層向けのドラえもんといったところか。歴史を改変しちゃいけないと言いつつ、特攻ネタなんかは大丈夫かなとおもっちゃうが。それはさておき、本格的な歴史ものになっていて読み応えあり。TPに導いてくれたリムたちとはこの巻でお別れになっちゃうのがちょっと寂しいかな。