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春のとなり 新着
著者 高瀬乃一
奈緒は、夫の仇を討つため、義父の文二郎と信州から江戸へやってきた。 ふたりは暮らしを立てようと、深川で薬屋を営むが、医者である文二郎の元には、貧しく医者代の払えない病人や...
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春のとなり
商品説明
奈緒は、夫の仇を討つため、義父の文二郎と信州から江戸へやってきた。 ふたりは暮らしを立てようと、深川で薬屋を営むが、医者である文二郎の元には、貧しく医者代の払えない病人やけが人が次々と駆け込んでくるようになっていた。 そんなある日、深川の芸者・捨て丸が、惚れ薬を作ってほしいといってくる。 捨て丸の相手は、なんと有名な本草学者であった……。 奈緒たちは、藩の秘め事に巻き込まれながらも、市井の人々のたくましさと優しさに触れ 日々の暮らしを愛するようになるが――。 『貸本屋おせん』で、時代小説界に鮮やかにデビューした、期待の新鋭による飛翔の傑作長篇。
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紙の本
時代ミステリ
2024/05/01 23:45
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
夫の敵討ちを心に江戸に渡り、ひっそりと義父と薬屋を営む奈緒。ぎこちなさのある義理の父娘が、江戸の変わり者たちを診ながら、金に目が眩んだ黒幕を追及する時代ミステリ。
薬屋を医者と勘違いし、また医者や薬を万能と思い込んだご近所さんとの擦った揉んだが、活き活きした江戸を映し出している様で心躍った。「惚れ薬」始めその他の処方薬に隠された意図など、掴みどころのない義父の言動が余計に謎を生み、話を難しくしている所もまた見所。
史実の人物・平賀源内が出てくる事で、彼を全く知らないのに何故か親しみがもて、時代をぐっと近くする効果も感じられた。『貸本屋おせん』に続き、力強く生きる女の姿が鮮やかに描かれた作品。