0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ママさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
サバサバしていてそのままで、気持ち良い会話のピンポン。
面白かったです。
結局いい人ばかりでメデタシなのもホッとした点かもです。
投稿元:
レビューを見る
淡々と続く人生に終わりが見えた時、唯はほっとした。だって、生き続けることの方がずっと怖いから__そして、全財産と引き換えに男をかう。ドラマで例えると火曜10時枠と思いきや水曜10時枠だった(それか深夜)現実的ではないけど、面白いし、刺さるし、考えさせられた〜!!
投稿元:
レビューを見る
単行本の時からずっと文庫化を待っていた作品。
主人公の生い立ちはかわいそうでしたが、お金を払っているからとリューマに言いたい放題なところはひねくれてるなぁとイラっとさせられました。リューマ目線の2章は読んでいて、色々温かくなるところがありました。後半から、徐々に主人公の性格も柔らかくなってきて良かったと思えました。
また、所々、笑えるところがあり、生山課長のやられ具合も笑えて面白かったです。
初読みの作家さんでしたが、読みやすく、他の作品も読んでみたいと思いました。
投稿元:
レビューを見る
ストーリーか予想できちゃうんだけど面白かった。深夜のドラマ化とかでもほっこり見れそう。ただピンクの髪のホストにどうしても兼近がチラつく。
投稿元:
レビューを見る
最高。
最高だった。
私の拙い言葉では表せない。
時間軸が行ったり来たりするけれど、全然読みにくくならない不思議。
唯さんの人間味が増していくような感じがする感覚。
大好きな本かもしれない。2日で読み終わってしまった。アラサー結婚欲なし女(カテゴライズしちゃった)にはもってこい。
投稿元:
レビューを見る
読みやすかった。
瀬名がいいひとだったなあ。
唯の言動にはイライラすることが多かったけれど、瀬名と関わる中で唯が自分の良くない部分に気づかされていくところはよかった。
『これまで私は周囲にいる人間すべてにーーー自分自身にさえレッテルを貼り、そういう人だと見なして接してきた。』(P242)
第二章(P255)で瀬名が次のように考える場面があった。
『目の前の相手を単純にカテゴライズしてなんとなくの理解で済ませようとするのはわかりやすくて楽かもしれないが、それだと多くのことを取りこぼしてしまう。』
瀬名の中にこの気づきがあったから、唯が周囲の人や自分自身のことをカテゴリ分けしてレッテルを貼っていることに余計に腹が立ったのかな。
継母に、母親の遺品であるキルトをあらかた捨てられてしまったという唯のエピソードはとてもショックで悲しかった。継母のことを嫌いになるにはじゅうぶんな出来事だと思うし、唯が心を固く閉ざしてしまうのも理解できた。
愛はお金で買えないかもしれないけれど、お金があったから瀬名との縁がうまれたのだし、お金に執着することは悪いことではない。結果的にがんの治療にも役立ったわけだし、節約や倹約を心がけることは間違いではない。
わからないけれど、たとえば宝くじで高額当選しましたみたいなぽっと出たお金ではなくて、唯が自分自身で考え、工夫して頑張って貯めてきたお金だから意味があると思う。
唯のことは好きになれないんだけど、応援したい気持ちにはなる。こんな生きづらい世界、無い。唯なりに必死に生きてきた結果がエピローグであって、予定調和な結末だけれど、ベストな終わり方だと思った。
投稿元:
レビューを見る
タイトルと見た目から、
こんなピンク頭のチャラそうなやつにお金持ってる?なんて言われたら絶対詐欺を疑うし、どうせちゃらちゃらしたやつなんだろうと思ってた。
けど、意外とこのピンク頭の瀬名はまっすぐな男で、
言動はチャラいかもしれないが、がちがちに固まった唯の心を溶かしていく。
私も「人生に関わらせてほしい」って言われてみたい。
投稿元:
レビューを見る
唯のパートと瀬名のパート。
それぞれの心のうちを余すとこなく書き綴られている。
生き続けるためにはお金も必要。
でも、彼女に必要だったのはお金じゃなかったのかもしれない。
唯のひねくれた思考や世捨て人のような行動にどこか憎めない、共感を感じてしまうのは、誰もが唯のような一面を心の中に持っているからなのかもしれない。
40代の女性という点で色々共感できた作品だった。
投稿元:
レビューを見る
タイトルと可愛い表紙に惹かれて買いました。星5つじゃ足りない!星8つぐらいつけたい。
とても読みやすくて、面白い。読み始めたら止まらない、全く飽きない。文章が堅苦しくないので、最後まで楽しく読める作品。
コスパ重視の唯の生き方や考え方にすごく共感する。唯とは少し違うけど、私はバツイチ子持ちの三十代半ばで、買い物のときはコスパのことしか考えていない。常にマイボトルのお茶を持ち歩き、職場では地味なお弁当を食べてる。
唯の気持ちがすごく分かる。生きてる今も誰にも頼らずに、死んだ後にも人に迷惑を掛けないようにと常に考えながら生きるのは、とても苦しい。唯の病気が分かったときの気持ちに共感しすぎて、何度も泣きそうになった。
唯がピンク髪の瀬名に出逢えてよかった。出逢い方はどんな形であれ、エピローグを読んだら幸せな気持ちになった。唯と瀬名の楽しそうな会話を、ずっと読んでいたい。
もし、この作品が映画化もしくはドラマ化したら絶対に観る。ピンク髪の瀬名を演じるのは、EXITの兼近さんになるのかな。漫画化しても面白そう。
投稿元:
レビューを見る
性格とか育ちとかは全然違えど、
独身というとこだけは主人公と同じなせいか、
まぁ〜共感できました。
私ももし余命宣告されたら、
『あ、老後の苦労とかなしに死ねるんだ』とか、
『抗がん剤とか辛そうだから、治療無しでも良いなぁ〜』あたりの、
不埒なことを考えそう。
で、最後の最後で『痛いよーーー! 薬くれーーー!手術しろーーー!』とか言い出しそう。
(↑超迷惑)
間違いないのは、
瀬名みたいな男は絶対に現れない。
これだけは確実だわ。
テーマは重たいけど、
軽い感じに読めて良かった。
投稿元:
レビューを見る
誰かの感想を読んで興味を持ち、表紙の絵に惹かれて読んだ。
最後はなんとなく想像通りだったけど、主人公の節約ぶりと同僚の丸山さんの心意気が印象に残った。
投稿元:
レビューを見る
結婚して子供もいるけれど、共感できる所がありました。
お金も大事だけど、帰れる場所って大事なんだなと感じました。
投稿元:
レビューを見る
やっぱり吉川トリコの文章いいな。登場人物のきもちがまっすぐに伝わってくるかんじ。そういう意味では、本作の主人公は捻くれていて、言動に矛盾がいくつもあって、そのくせ自分の考え方に自信があって、「ああ、もう!」って思うことがたくさんあった。すきじゃないって思った。でも、共感できるし理解できる。きっとわたしも同じだから、尚更すきじゃないって思っちゃったんだ。結婚とお金と愛情の関係に対する本作の答えがすきだった。肩の力、抜いていこーよ。たぶんそれくらいがちょうどいいよ。そんなふうに言われた気がした。
投稿元:
レビューを見る
『人間って思ってるよりあてにならないもんだよ。昨日言ってたことと今日言ってることがちがうなんてざらにあることだし、生きる意味なんて俺だって考えたことないけどさーそんなこと考えてるの、よっぽどの暇人ぐらいだろ。給料日にはうまいもん食って、たまの休みに温泉行って、観たい映画が公開されるのを心待ちにして、そんぐらいの楽しみのために生きたってよくねーか?』
中年女性×ホストの組み合わせという中々ない設定で新鮮な感じがした。生きていくために無駄遣いができず、娯楽のためにお金を使えない唯の気持ちすごく分かる。いつ死ぬかわからないのが不安、でも生きていたいかと聞かれてもそんなことない、でも生きるためにお金を貯めている。矛盾だらけの気持ちだけれど、私たちは受け入れて生きていくしかないのだと感じさせられる物語だった。
投稿元:
レビューを見る
【購入動機】
ジャケット買い。あとタイトルに惹かれて。
【ざっくり概要】
概要はタイトルそのまんまなわけだけど、本作は女子高生が難病にかかり、それでも残された時間を必死に生きる…的なみんなが大好きなお涙頂戴モノの作品でなく、40歳で貯金が趣味のOLが、がんを宣告され、まあ最後くらいちょっと贅沢するか~というノリでたまたま居合わせた男を買う。
【よかった点】
作品のテーマとしては「逃げ恥」に通ずるものがあると思った。
余命宣告された女が男を買って、最終的には結婚しようという展開になるのだけど、お互いの利益のために「結婚」という形式を選択をするあたりが「逃げ恥」っぽい。ただ、そんな二人には当事者にしか理解できない「つながり」があり、そしてそれは決して愛ではない。本作を読むことでこういう「つながり方」があるんだなということを発見ができた。
【いまいちな点】
特になし
【どういった人にオススメできるか】
中高生向けというよりやや大人向けで、結婚観、人生観について視野を広げたい人にオススメしたい。