読書週間ない方は途中で読むの離脱しちゃうかも
2024/12/30 14:08
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投稿者:けんぢ - この投稿者のレビュー一覧を見る
登場人物が多く、それぞれの話が半分くらいある
本題に入るまでに読み疲れてしまうかも
そしてようやく本題に入ったかと思ったらまた新たな登場人物出てきてとなるが
読み進められればそこからは驚きの展開が
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色々な著名人・書店の感想や、書評(ネタバレを含まない)があまりにも絶賛で期待値のハードルがあがりすぎたかなという印象です。
とにかく本筋とは直接関係のない知識や回りくどい表現が多く、ただでさえ横文字の人名は覚えづらく、それが次々に登場しては入れ替わる為、本当に読むのが大変でした。
2章から話は展開して、確かに面白くはありますがそれでも自身には合いませんでした。
フランスものは殆ど触れてこなかったのでこういうものなのかな?
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おおー何これ面白い。
てか、構成が上手い。
冒頭から頭の中ずっと「?」状態で読み進めて、第一部の最後で“異常事態”の中身が明かされる。
ここでホワットダニット使うなんて…上手いよなあ。
第二部では事態の収拾に向け、対処法についての懊悩や悶着を描き、第三部では群像劇かつスリリングな展開を楽しめる。
登場人物が多ければ、より多くのドラマも生まれる訳だけど、そうくるか。
一冊でいろんなジャンルをつまみ食いした気分。
この作品が話題になるの、凄く分かるなあ。
あらすじ検索しなくて正解だったわ。
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何の繋がりもない人々が、ある飛行機に同乗したことで運命を共にする。巧みなストーリーテリングと人物描写が、本作を単なるSFから人生を巡る洞察へと導く。一気に物語が展開する第二部以降はページを捲る手が止まらない。緻密に練られた構成や文体はメタ小説的な要素を孕むが、同時に途轍もなくエモーショナルであり、読後は深い余韻に包まれる。
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3/4くらい読み終わった
今のところ意味不明
てかこういう感じか〜、、
時系列トリック系とか時系列行ったり来たりする系苦手なんだよね
途中でよくわからなくなるから最後のネタバレをちゃんと味わえない
ソフィアの事だけが気になる。その他はどうでもいい
世界史ちゃんと勉強してたら面白いのかな?
宗教もいっぱい出てくる
争いは神々の戦いで、神々が仲良くすれば世界平和も夢じゃないのにね
意味不明〜!!!全然意味不明〜!!!!
は?どゆこと??
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フランス小説ということで少しクセがあるからそこが気になると読むのが大変かも
ただ内容は素晴らしかった。
中盤から終盤にかけての流れが良き
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個人的には面白かった。
限界ギリギリの登場人物の多さです。
(登場人物表がついていました)
それぞれ「重複者」そして「自分」とどう向き合うのか、付き合って行くのかが結末になるわけですが…
中盤〜終盤の展開にはのめり込んだのですが、序盤のスローペースというか各キャラの紹介、深掘りが長いです。(必要なのですが)
訳者あとがきにあるように著者自体がなんでも屋さんみたいなマルチな人なんですね。
ある程度のオマージュ元であったり知識があればもっと面白いんだろう。
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ネタバレ厳禁、あらすじ検索厳禁。ハードカバーで本邦刊行された一昨年の頃からそのような刺激的な惹句が飛び交った、不穏な作品です。
2020年仏国ゴンクール賞受賞、本邦版権を獲得した早川書房からは、文庫化に際して海外の主流文学を刊行する「ハヤカワepi文庫」にラインナップされました。
しかし、鴨的に、この作品は紛れもなくSFです。極めて知的で、極めて内省的な、ワイドスクリーン・バロックです。
これから読む人は、できれば裏表紙のごく短いあらすじ紹介も、目に入れないでください。その方が、絶対に楽しめます。
【以下、激しくネタバレ注意!】
あの謎めいたラストシーンは、三度世界に現出したエールフランス航空006便を撃墜すべく超音速で発射された対空ミサイルが、人間の理解する物理法則を超えた存在であるエールフランス006便に接近することにより時空の歪みを引き起こし、マイクロブラックホールが発生して地球の全てを飲み込んでしまった・・・という描写だと、鴨は解釈しました。
が、そんな浅薄な解釈は、自分でもどうでも良いです。多義的な解釈が可能なラストシーンであり、この作品から受けた衝撃を読者それぞれが投影しうるものであって、それぞれの”想い”が具現化できれば、それで良いのだと思います。
乱気流に巻き込まれながらも九死に一生を得たエールフランス006便が、目的地であるニューヨークに「3月に到着したもの」と「6月に到着したもの」に分岐する。ジャンル文学としてのSFの定義に照らすと、一種の時間ものSFであり、同じ乗員・乗客が重複して存在するタイム・パラドックスをどうロジカルに解決するか、という点がSFとしての見どころになるわけですが、この作品は、その点にはほとんど触れられていません。なぜならば、そんなことは重要ではないからです!この辺が、鴨がワイドスクリーン・バロックだと判断した理由です。
この作品で力点が置かれているのは、この不思議な現象の解明ではなく、巻き込まれた乗員・乗客のそれぞれが3ヶ月前の自分/3ヶ月後の自分と対峙することにより、各々の内に秘めていた懊悩や悔恨や憤りを顕在化し、自分なりに消化/昇華していく、そのプロセスです。現実世界と同様に、どの登場人物にもそれぞれの人生があり、様々な人間模様があります。本当にもぅ、「人生いろいろ」です。その展開を、3ヶ月という絶妙な時間のずれを重ねることによって鮮やかに浮き上がらせていく、この物語の世界構成が素晴らしい。世界構成が全て、といっても過言ではありません。
構成が全てであるからこそ、それがわかってしまうあらすじを事前に目にするのは、厳禁です。まっさらな状態でお楽しみください。傑作です!
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卓越したアイデア
ラストは現実路線で手堅く締めていくのかとおもいきや、SF的方向をさらに大胆に進めて見事なカタストロフィをみせてくれます
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エルヴェ・ル・テリエ『異常 アノマリー』ハヤカワepi文庫。
一時、ブクログでも話題になっていた、パラレルワールドSFのよう小説である。全く理由が描かれておらず、ストーリーも全く面白くなかった。
穏やかな家庭人にして、無数の偽国籍を持つ殺し屋のブレイク、鳴かず飛ばずの15年を経て、突如、私生活まで注目される時の人になった作家のヴィクトル・ミゼル、映像編集者のリュシー、癌患者のデイヴィッド、7歳の少女ソフィア、良心の呵責に悩みながら、きな臭い製薬会社の顧問弁護士をつとめるアフリカ系アメリカ人のジョアンナらが乗り合わせたニューヨーク行きエールフランス006便が異常な乱気流に巻き込まれる。
3ヶ月後、ニューヨーク行きのエールフランス006便の中には3ヶ月前と同じ面々が乗り合わせていた。そう、エールフランス006便の乗客はどういう訳かコピーされ、2組ずつ存在することになったのだ。
この本を昼休みに読んでいたところ、実家から高齢の父親が亡くなったと電話があり、慌てて準備を整え、実家に向かった。2024年12月19日の昼だった。そこから通夜や火葬、葬儀の準備を行ない、喪主として一切合切を仕切り、何とか父親を見送ることが出来た。その後は役所関係を周り、年金、国民保険、介護認定の資格停止手続きやライフラインの契約者変更、遺産相続の準備などなどで全く読書が出来なかった。昨日、ようやくそうした様々な処理から解放されたので、本日は身体を休めつつ読書を再開。
この年末年始は奇跡の9連休と呼ばれているらしいが、自分は驚愕の18.5連休となった。会社人生で最長の連休である。
本体価格1,200円
★★★
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面白すぎて途中で止めることが出来なかった。座って読むのに疲れて、立って、狭い部屋を歩き回りながら、最後は床に座り込んでベッドにもたれながら……。
読み終えた今、最高に気持ち良くて、気持ち悪くて、怖くて、楽しくて、虚脱しながら、興奮している。
感情を乱気流でシェイクされたらちょうどこんな感じだろうか。
あらすじは……検索しない方がいい……(くねくね見た人?)。
これは偶然だが、床にへたり込みながらあの(あの)ラストの一文を読み終えた瞬間に、放ったらかしだったパソコンがシュウン……とスリープに入ったのは最高の演出だったな。
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第二部からの衝撃はさることながら、第一部の淡々とした日常と、仄かに香る異常さがとても好き。
クラブミュージックのブレイク前のワクワク感が永遠に続きそうな感じで、溜めて...溜めて...溜めて...第二部!!
ああ、脳汁..
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ジャンル分け、あらすじ、ネタバレ、何もかも難しい。なんと表現すればいいのか、私の力では無理だと悟り感想を書く前に巻末の訳者あとがきと解説を読んだけど、どうやらプロの方でも難しいらしい。ならまぁいいかと開き直って纏まりのない感想を残してみる。ネタバレっちゃネタバレかもしれないけど、これ読んだ程度じゃ何もネタバレにはならない、多分それくらいの感想文です。
そもそもジャンルとして一応SFに分類されていて、帯のアオリなんかはミステリー風になっているけれどいわゆるSFミステリーとはだいぶ違う。別に解決編は存在しない。ミステリーとして読むならこれはワットダニットの物語であり、異常事態の正体を探ることになるのだが、別に推理できるほどヒントがあるわけではない。
予想だにしていない異常事態が明かされて、そこに対峙した人々がどう向き合い、生きていくのか、これはそこを楽しむ話である。だからその異常事態を誰が、どのようにして起こしたのか、そういうところに答えを求めて読むと意味不明でクソつまらない物語と感じるのだろう。評価が割れるのも納得である。
正直メインの登場人物11組は多い。外国人の名前は覚えにくいし、下手したら性別すら分からない。ただ各人物のパターンを見ると被っているものはなく、別個の面白さがある。もういっそ適当にイメージしやすい日本人名を付けて読んだらいいかもしれない。メイ・ジューンより三月・六月のが分かりやすいし。
個人的には節々に散りばめられた現実への風刺が面白かった。"ネット上の思想の自由は、人びとが思考停止の状態に置かれているからこそより強力なパワーを発揮する。"なんて一文は火力が高すぎるでしょ。そんなみんなが思っても濁してること言っちゃったら、あちこちで死人が出るぞ。
異常事態における人間の行動、本性とか虚栄心とか、いきなり自分の現実を突きつけられて嫌悪する姿、そういうバリエーションの多さと表現の巧みさが面白い。今すぐもう一度読みたい!とはならないけど、大変だったけど読み切れてよかったなと思うし、とりあえず自宅の本棚に置いておいていつでも引っ張り出しておける状態にしてあると、なんかいいなって思う。あ、自分ってやだなって思った時ちょっと読み返してみたい。そんな一冊でした。
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SF小説というより、フランス文学作品。
フランス語が分かったら、原文で読んだ方が本作品の真髄に迫れる気がした。
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どういうジャンルに属している本なのか、カテゴリ分けが非常に難しい作品です。登場人物の多さ、彼らが置かれている環境があまりにもバラバラで、しかしそんな彼らに同じようにもたらされることになる「異常」とそれに対する決断によって本書に統一感が出ているところが面白いところだなと感じました。
正直なところ、前半のパートはやや長すぎて飽きがきてしまうところもあり……ただ、後半の「異常」事態が判明してからの盛り上がりは前半パートをきちんと読んでいればこその盛り上がりなので、これから読まれる方には頑張って前半を乗り越えてくださいとエールを送りたいです。
にしても、最後の最後で大統領の下した決断、さらっと描かれてましたけど、あの場面が1番ぞっとしました。