無職、川、ブックオフ

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起きてゲームして散歩して寝る。時々ブックオフや川に行く。大学で2留、無職で何年も過ごした日々の記録。淡々と何もしない日常が静かにゆっくりと過ぎ去っていく。だがある日から妙な事を始め、職に就く。無駄な時間をたくさん過ごした人には深く沁みるエッセイ。

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おもしろかったす
前に「めちゃくちゃ長期間無職だったら人間どうなるか」みたいな本を読んで、だけどそれは「著者が書いた時の姿勢」は、かもしれないけど、陽の無職視点で、「時間が無限にあると人間はこうなる」みたいなテーマに貫かれていてあんまり無職味を感じなかった。せっかく無職なんだからなんでもやってみよう、みたいな。

一方で本作は著者が本当にただ無職だった時期を振り返るもの。選びたくなかった無職になった人にはそもそも前述の姿勢って湧かないから、無職のマジョリティは明らかにこっちのはず。その意味で、ありふれてるはずなのにとても新鮮味があったし、ありふれてるのに構造ゆえに取りこぼされてるテーマとして重要だとも思った。新鮮な無職。乾いた笑いが結構あるんだけど、基本的に無職がさらされる不安の言語化で、結構読んでて苦しくもある。

読み終わりに顧みて、自分は仕事をしていて安定した収入があるけど、会社以外に知り合いが居ないため余暇のルーティーンに生活の無さを感じる。そこと接続されて、全然違う人生なのに共感されるのが良かった。

文フリでサインもらったけど良い人でした

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感想
どこからが今日でどこまでが昨日か。何かしなくては。そんなことを考えながら今日も寝る時間。そんなむしょくの生活。体験してみたいかも。

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そういえばマンスーンさんって詩集が好きなんだっけ。
そんな事を思い出させるような、リズム感と遊び心に溢れた文字の羅列。
無職の「何も起こらない日々」を、そんな遊びでたくさん装飾して一冊にしている。
無職から見た孤独と不安、その中にマンスーンさんから見た日常のちいさなキラキラがたくさん詰まってる。
何にもできない人間だけど、それなりに頑張っているから、明日もなんとなく良い事を見つけて生きていきたい。

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職に就いている現在から無職時代を振り返った文章のはずなのに、無職の時にしか書けないと思える瑞々しい感性のこもった文章だった。
時間感覚が無い。行く場所もわずか。部屋からインターネット越しに世界とつながっている。
そんな状況の罪悪感と開き直った諦めの言葉がポツリポツリと浮かんで消えていくような句点で短く切られていく文体に温かみのある殺風景さを感じた。

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2025年1月12日、グラビティの読書の星で紹介してる人がいた。

「無職あるあるですよね。なんか自分のことが書いてあるような感覚。無職やニートは辛いけどこれ読んでると懐かしい気分になる」

表紙のデザインがダサかったので、古い本かと思ったら先月だった。

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働くことが人間として認められるための義務であり、そう（強迫的に）思っていても、仕事（と自分）が好きになれず今後を思い悩み「大人」を続けている時、ふと手に取った本。
第１章から同じ人が居るんだ！と読むのが止まらなかった。しかし第2章に入った途端、他人の長いモラトリアム期をただ読まされているようで退屈してしまいとりあえず働こうと思えた。こんな救われ方もあるんだなと。
チヂミと油揚げ鍋は作ろうと思います。「ぽん酢」を食すのが本当の理由というのも共感しました。

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エッセイと言うより詩集に近い感じがする。マンスーンさん、人を人と割り切る力が強いからこそ無職（not引きこもり）でいられたし、仕事をしている今も淡々と生活ができているのだろうなと思う。趣味も生活も何もかもが全然違う人のブログを読むと救われたような気持ちになるの、分かりすぎる。他人が他人として生きてくれている安心感と温かさが分かる人はきっと優しい。何より現代の印刷技術の贅を尽くした装丁、た、たまらん……。

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生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きて生きている限り希望はあります。

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無職だったことは
あんまりない
非正規雇用だった頃は
似たようなこと
毎日心の日記に書いてたな
楽しく生きてるリア充と思われたくて
SNSに載せたりできなかったし
紙に残すこともできなかったけど
アー…ちょっとわかるぅ…ってなった

今は職があるから
心穏やかに読めたけど
職がなかったら
たぶん怖くて読めないな

星は３つ