一芸を極めた裁量トレーダーの売買譜 みんなのレビュー
- ピーター・L・ブラント(著)
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紙の本一芸を極めた裁量トレーダーの売買譜 日記から読み解く戦略・心理・トレード管理術
2011/11/19 22:39
「バイ・アンド・ホールド戦略は悪い冗談だ」と言い切る著者。さすがだ。
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヂャリや - この投稿者のレビュー一覧を見る
現在のマーケット状況を見るまでも無く、買ったものをそのまま持ち続けるのは、塩漬けの理由にもならない。長期戦略もここまで来ると鳴りをひそめる。そんな時が逆にチャンスなのに、鳴り物はならない。勇気も自信も信頼も持てないから行動などできない。
9時から5時のあいだ取り合えず拘束されていれば給料が出るのと、利益が出るかどうか分からないトレードをするのとでは、並みの人間の選択は明らかだ。勇気も自信も信頼も持てないからトレードなどできない。
著者は言う「疑いと迷いがトレーディングプランを台無しにする」と。
「人間的な感情と毎日戦っていなければならない」と。自分との闘いに勝てるなどめったにありえない。こうして損失をこうむっていく。あるいはチャンスを逃していく。
さらに深堀し「コイン投げやサイコロ投げと同じようには(トレードの勝ち負けは)ランダムにならない」それは「サイコロやコインには感情がない」からだと実に鋭い指摘をしているのには恐れ入った。
さらに驚いたのは、勝率30%と70%の手法があったとすると、生き残るプロは30%の勝率の手法を選ぶと紹介しているところだ。そのほうが「本質的にリスク管理をしやすいと分かっている」からだという。
「常識は普通、間違っている」という著者らしい解説だ。
著者自身も感情に翻弄されるのを防ぎながら幾度となくなく損きりしている様子は、4ヶ月に渡るトレード記録を章立てにして、そのときの思考プロセス、戦略決定プロセスを詳述しているところからもうかがい知ることができる。これは貴重な追体験ができる。まるでトレーナーが横にいて間違いやすいポイントを実践的にコーチしてくれている錯覚におちいるほどだ。
初心者にはもちろん、あなたがもし、コカコーラやIBMの大株主でないのなら必読の書となること間違いなしである。
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