美丘 みんなのレビュー
- 石田衣良
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紙の本美丘
2013/03/03 23:59
ひどい・・・
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
私はこのドラマも観なかったし、書評やレビューも今まで見なかった。まったくのサラで初めて読んだ。
ハードカバーが出版された時から、その表紙の写真や作者などから、「きっとエロい話なんだろう」と思っていた(タイトルも"びきゅう"と読んでいた)。
しかし今回読み始めてすぐに、これはそのような話ではないとすぐにわかった。残念なことに、美丘はきっと若くして普通の人がかからないような病気で死んでしまうのだろうということまで、想像できてしまった。
まったく想像通りだったので、拍子抜けした。こんなに安直な話があっていいものだろうかと驚いた。作中で美丘自身も『セカチュー』らしき物語のことを悪しざまに言っていたにもかかわらず・・・。
『セカチュー』の時も思ったことだが、人が亡くなるのは悲しい。ましてや恋人がなくなるのは、さらに悲しい。さらに若い人がなくなるのはもっと悲しい。
それはわかる。
泣きもする。
でも、悲しいのと感動は違うと思う。
――『セカチュー』を読んだ時そのようなことを言ったら、弟に冷たい人だと言われたが、こんな安っぽいストーリーで「感動した」とか言うほうが不思議だ。先ほども書いたが、悲しいのは悲しい。でもそれとこれとは別問題だ。
だいたい人が死んで感動するなんてこと、実社会にはあり得ないと思うが・・・。身近な人でなくても、やっぱりかわいそうとは思っても感動なんてしないと思う。
ひとつ聞きたいのだが、こういうストーリーで「感動した」と言う人は、たとえばお年寄りが亡くなった時にはどういう反応をしめすのだろう?「人の死」=感動、なのか?それとも「若い人の死」=感動、なのか?
どんな年齢の人だって、亡くなれば、周りの人は悲しい。
どんな亡くなり方でも、周りの人は悲しい。
そのことをよく覚えておいて、物語を読んでほしいと思う。
著者の石田衣良さんに聞きたいのは、なぜ『セカチュー』の二番煎じをわざわざしなければならなかったのか、ということ。文庫が出てから丸3年も経ってからこんなこと言ったって、なんの意味もないんだけど、あまりにもしょうもなさ過ぎて書かずにはいられなかった。
評価は1点が最低だったのでそうしたが、できればゼロ点にしたいくらい。読むのにかかった時間を返してほしい。
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