名将 大谷刑部 みんなのレビュー
- 著者:南原 幹雄
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紙の本名将大谷刑部
2002/11/02 22:16
悲運の武将
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投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦国時代も統一へと向かい始めた時代、秀吉政権の下、石田三成らとともにその中枢にいて安定をはかり、将来を嘱望されながらも当時は不治の病だったライにかかり職を退き、後に関ケ原の合戦では西軍に組し、徳川軍と戦い戦死をとげた大谷吉継の一代記です。
槍働きで名を挙げることを望み、それだけの力を持っていながらも官吏としての才能にもたけ、官僚として仕えて重宝がられ出世はするものの、心の底ではどこか満たされない思いを持ち続け、まだ働き盛りのうちに不治の病におかされる。やりきれない思い、満たされない思いの全てを天下分け目の合戦にぶつけて凄絶な戦死をとげる。武者ぶり・男ぶりもよく、物語としてはきれいにまとまってはいるものの、果たして実際にそこまで潔かったのか、悟りきっていたのかと疑問に感じてしまいます。武将として名を挙げられなかった引け目、不治の病にたいする苦悩などを掘り下げて書いていたら、男ぶりは落ちるかもしれませんが、もっと人間臭さが伝わってきたのではないでしょうか。あまりにきれいに書かれすぎているように感じました。
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