12皿の特別料理 みんなのレビュー
- 著者:清水 義範
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紙の本12皿の特別料理
2001/05/17 12:46
お料理悲喜こもごも
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投稿者:川原 いづみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
参りました。何が参ったって、出てくる料理が美味しそうで食べたくなっちゃって。下手な写真入りの料理本を見てるよりも食欲をそそるんですよ。更に、自分にも作れそうな気がしてくるから不思議。文章でこんな体験は初めてかも。恐るべし。
登場する料理はおにぎり、ぶり大根、ドーナツ、鱈のプロバンス風、きんぴら、鯛素麺、チキンの魔女風、カレー、パエーリヤ、そば、八宝菜、それからぬか漬け。
これらの料理をモチーフにした12の短編。これが上手いんですよね。料理に関する蘊蓄も、著者の価値観もさりげなく挟まれていて、全然違和感がないんです。そして物語ひとつひとつがとても身近で。作りものめいた嘘臭さが全くない。「普通だったらこう落とすでしょ?でも世の中そんなに甘くないんだよーん」って、そんな感じ。いいなぁこういうの(笑)。
食文化の違いについて触れているのも面白いです。きんぴらの項では嫁が姑の作ったきんぴらに唖然としてるし、カレーの項では同じアパートに住む4つの家族が作るカレーの違いを述べてみたり。我が家では…と比較しながら読んでみるのもまた楽しい。お料理下手かつレパートリーの少ない私ですが、ぶり大根の項、チキンの魔女風の項が身につまされるような(笑)。お料理悲喜こもごもが詰まったこの本、おすすめです。
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