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- 椎名蓮月(著), 潤宮るか(イラスト)
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評価内訳
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2020/03/17 22:29
心理描写が丁寧で、現実味がある。その分、胸に詰まるものがある。
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:バターキャラメル - この投稿者のレビュー一覧を見る
家族を立て続けに失った高校生の女の子が主人公。
その失ったものを想うときの主人公の心理描写が丁寧で、思わず胸に詰まり切なくなりました。母を失い、必死に通夜をこなしていた主人公の前に、生き別れた兄が現れ一緒に暮らすようになるが、不思議な力で生計を立てている兄もまたはやくに逝ってしまう。
一人暮らしがはじまり、一年が経つと主人公までも不思議な力に目覚めてしまい、それが呪いだと聞いたものだから、解決策を求めひいらぎ図書館に足を踏み入れる。
そこで出会った美丈夫の室長と、金狐のあやかしといったふたりとゆっくりと絆を育み、ひとりは寂しい、でもなれ合いではない大事なもので誰かと繋がる幸せや安心感、あるのが当たり前だとは思ってはいけない、失うことの苦しさまでも込み上げてくる。
お兄さんがひとりになってしまう妹を想って、こうなるように策略したのかなと延々と考えてしまった(笑)
ただひとこと、主人公がひとりじゃなくなって、良かった…。お金には困っていないという点があるけれど、自分を真摯に思ってくれる人はもういない、という一言がすべてだと思うからこそ、ぎこちなくても恐る恐るでも、自分を思ってくれる人がいるというだけで、心強いだろうから。
恋愛要素はないですが、ハートフルで綺麗な物語でした。
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