龍神の雨 みんなのレビュー
- 道尾秀介 (著)
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紙の本龍神の雨
2021/02/05 14:20
龍神の雨
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投稿者:なめこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「これぞ道尾作品」というようなダークさと少年たち。
まさに表紙の写真のような暗い雨のイメージで、物語が進んで行きます。
道尾秀介特有のゾワゾワ、ドキドキを愉しみたい方へ…。
紙の本龍神の雨
2020/10/11 11:42
暗いがそれが道尾さん
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投稿者:gunners - この投稿者のレビュー一覧を見る
道尾ミステリーという感じで全編暗い感じですが、最後にはこういう感じでひっくり返すですねという展開。あの人怪しいかなと思いその通りでした
紙の本龍神の雨
2016/01/19 09:56
道尾ワールド
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投稿者:ヴァン - この投稿者のレビュー一覧を見る
独特の世界観と緻密なロジックで定評のある道尾氏の作品。
一見関係ないような記述が実は全て伏線だった。
綿密に練り込まれた伏線を最後に知ったとき
自分が道尾ワールドに迷い込んでいることにあなたは気付くであろう。
長雨の続く季節に読んでもらいたい作品。
紙の本龍神の雨
2013/09/10 09:37
よりドラマティックに
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投稿者:黄成 - この投稿者のレビュー一覧を見る
新潮文庫のこれまでの2作「向日葵の咲かない夏」「片目の猿」に比べ、独特のミスリードによる巧さというより、もう少し人物像を描くようなイメージになっている。何となく新本格の流れから人物描写に軸足を移していった東野圭吾を思い出した。トリッキーなだけでなく、ドラマも感じたい人にお勧め。
紙の本龍神の雨
2013/03/08 10:16
道尾作品の独特の世界観に浸る
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投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
著名な作家はみな、文章間から匂い立つような独特の雰囲気を持っている。たとえば芥川龍之介ならえも言われぬおどろおどろしさだったり、夏目漱石なら不思議なノスタルジックだったり。そしてそれこそが、その作家の魅力であるわけなのだけれど。道尾作品にも、本当に独特の、比類なき雰囲気と世界観があると思う。なんと表現して良いのか分からないけれど、それは「不安感」のような物。「何か、騙されているような」「何かを読み落としているような」、何とも言えない不安感。そしてそれは読み進めるに従って、どんどんと積もり積もっていく。ではこの感覚が嫌いかと言えば全くそんな事はなくむしろそこを感じたくて、毎回道尾作品を手にとっていたりする。その答えは物語の最後に、わっと明かされることもあるし、そのままで終わってしまう事もある。読者が自ら、探し出す物だとでも主張するかのように。そしてこの作品でも見事に、終始その感覚に囚われ続けた。
二つのきょうだいが、一つの死体~殺人をめぐって交錯する。どちらにも似たような複雑な家庭環境があり、複雑な思いを持っていた。そして彼らの住む町に雨が降った時、事件は起きる。
二つのきょうだい、それぞれの視点から事件を追っていくような展開になるのだが。やはり何か、隠されている感。何か欺かれている感が終始付きまとう。そしてこの作品で言えば、物語中ではその感覚の原因は明かされない。が、巻末の解説にその種明かし的な事が書かれている。真実は分からないが、ちょっと鳥肌物だったりするので、忘れずに解説まで読み進んで欲しい。
あまりにあっさりとした物語では物足りないし、辟易とするくらい説明がましい物ではめんどくさい。道尾作品はその間の絶妙なバランスで物語が構成されてあり、また隠されたエッセンスが読む側の第六感を刺激する。さらりと物語を楽しむのもよし、この得も言われぬ不安感の謎を解き明かしつつ読んでいくのもよし。誰でも楽しめる一作と思います。
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