バビロニア・ウェーブ みんなのレビュー
- 堀晃 (著)
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紙の本バビロニア・ウェーブ
2019/07/27 09:06
ハードSF
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:H2A - この投稿者のレビュー一覧を見る
太陽から3光日のところを貫く直径1200万km、長さ5380光年の定在波バビロニアウェーブ。正体も不明ながら未来の社会は無尽蔵のエネルギーを引き出す。そのステーションで起こる事故を偶然そこに滞在することになったマキタは目撃する。登場人物はごく数人。密室ミステリー風な設定にも見えるが、展開はかなり地味で、純粋に工学的、科学的な要素で構築される。退屈と言えなくもないが、著者の構築した世界にあるガジェットを視覚的に楽しめるし、ある種の純粋さに惹かれる。結末は、『そして誰もいなくなった』。唯一ヒロインであるカリンとの関係もじれったいほど何も起こらずぎこちないことこの上ない。人間関係はほとんど主眼になっていない。そんな不器用な物語の最後には、地味な展開からは想像できない巨大なスケールのビジョン。ハードSFはそんなに読まないがこれは良かった。
電子書籍バビロニア・ウェーブ
2016/02/15 00:46
日本ハードSFを代表する堀晃の星雲賞受賞作
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やきとり - この投稿者のレビュー一覧を見る
いやー、久しぶりに読み応えのあるハードSFを読みました。内容が詰まっているせいか、なかなか頁が進まず、ちびちびと2週間もかかってしまった。しかし本書を読むと日本SFも捨てたものではないと思う。約20年前に書かれているので古さを感じる部分もありますが、エネルギー問題の解決とともにコロニー建設の衰退や太陽系外探査やCTEIなどの方向転換など作品背景までが細かく描かれており、面白く読める。徐々に明らかになるバビロニア・ウェーブの謎。最後は銀河スケールまで話は広がる。SFとしては読み応えは抜群。
ただ設定は銀河スケールなのに、ドラマが四畳半とでもいいましょうか。。ほとんど送電基地の中でちまちまとドラマが展開し、事故が次々と起こり人が死んでいく。その間、バビロニア・ウェーブとは何なのかの仮説や宇宙論が延々と展開されるので結構読むのが辛い。これは「遺跡の声」にもいえたのですが、登場人物が皆暗く主人公にもあまり感情移入できないため最初から最後まで結構重苦しい雰囲気で展開する。斜陽という言葉がぴったり来るとでもいいましょうか・・・。最後は、かなり未来の展望が開ける終わり方をしているにもかかわらずやはり暗い。万人受けはしない作品ですが、日本ハードSFを再発見したい方は読んでみては。
紙の本バビロニア・ウェーブ
2015/12/21 12:35
堀晃唯一の長編
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投稿者:muramoto - この投稿者のレビュー一覧を見る
堀晃の書く話は外れが少なく、どれも面白い。のだが……。
これ以降、著者は長編ものを発表しなくなっているが、これからステップアップした長編ものが読みたいというのは贅沢だろうか。
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