司祭 みんなのレビュー
- ふゆの仁子
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紙の本司祭たちの夜
2002/02/26 12:57
神に背いてもひかれていく
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くく - この投稿者のレビュー一覧を見る
「俺が何をするか分かっていてそんな目ができるとは、大した精神力だ」。繊細で禁欲的な神父・篠宮は、昔の関係をたてに神父・萩谷に脅され強引に抱かれてしまう。罪深いこととは知りながら、彼にひかれていく心は止められなくて…。
★評★ 誰もがまず美しく繊細な表紙にひかれるはずです。幼いころにひかれ、関係を持っていた先輩神父の登場が、篠宮の運命を変えていきます。ひかれてはいけない、自分は神に仕える身だと葛藤するけれど、毎夜のように抱かれてしまう。背徳的な彼等の想いの行く末はどうなるか? 禁断の恋が好きな方には必見です。
紙の本司祭たちの誓い
2007/04/16 11:39
恐ろしく人間中心主義な聖職者たち……
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hamushi - この投稿者のレビュー一覧を見る
二人の青年の心の成熟や、相手の弱さを認めながらも支え合って生きていこうとする姿が、淡々と描かれた作品、という印象でした。
神父さんたちのお話なので、当然キリスト教が背景となっていて、バチカンという舞台まで用意されるのですが、お互いの存在で充足しているように見える彼らの人生に、本当に「神」が必要であるのかどうかは、ちょっと疑問であるように思いました。篠宮は、神を含めてあるゆることを脇に置いてでも、萩谷の幸せを優先しようとしていますし、萩谷のほうも、篠宮の存在によって命を支えられていると断言してはばかりません。
この二人の間には、どう考えても「神」の入り込む余地はなさそうなのですが、彼らを見守る高位のキリスト者たちは、おそろしく懐深い人々らしくて、神が二の次になっている様子を察しながらも、温かく包み込むようにして見守っています。宗教的な禁忌も、人としての幸せの前にはすっかり存在が霞んでしまっていましたが、教義に振り回されて人を見ないような宗教なんぞ無用の長物と思っている読者としては、こんなお話もアリだろうと思いました。このジャンルでなかったなら、恐ろしいところからクレームが付きそうな小説でもあるなあ、と思いましたけれども、メジャーでないからこそ満喫できる自由というものであるのかもしれません。
紙の本司祭たちの夜
2002/03/09 22:49
神父同士の恋の行方は
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:smile - この投稿者のレビュー一覧を見る
キリスト教の神父(司祭)達が繰りひろげる、禁断の同性愛の世界… 興味深いテーマに惹かれて読んではみたが、私的にはまったく楽しめない、残念な出来だった。「普段は繊細で優しいが、氷のようにクールな美貌の神父」である篠宮が、実は強い肉欲の持ち主で…といった設定自体は面白いと思うのだが、あまりにもストーリーが貧弱。信心深い司祭同士が「宗教心と同性愛」をどう両立させていくか、という一番難しく、そして興味深い部分が、まったく描かれていないのだ。強い消化不良を感じてしまった一冊。
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