硝子の街にて みんなのレビュー
- 柏枝真郷, 茶屋町勝呂
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紙の本虹−Rainbow−
2001/12/02 22:19
5年ぶりの父子の再会。
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投稿者:亀豆 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ノブの父親が仕事で突然ニューヨークにやって来る。しかもノブの勤める旅行代理店に仕事の依頼の話を持ち込んだことで、わだかまりの上に、社会的な権威まである父親のおかげで「バイトの広瀬伸行」から「曽我部物産人事部長の息子」へと人の見る目が変わったのでは、と感じるノブは、わずらわしいのに気になって…と複雑だ。そんなノブを傍で見つめ、何とかしてやりたいシドニー。
一方、事件は、犯人を捕らえようとした警官が殺され、その警官がシドニーの相棒・ヘンリーの義兄になろうとしていた人だったため、ヘンリーは暴走しがちに。ノブも事件を手伝うことになるが…。
事件はもちろん解決するのだが、ただ欲のための犯罪、というのではなく、大切に思う気持ちが一層犯罪へと駆り立てる要因になってしまったのが痛ましい。単純に悪人が犯人、ではないところが魅力ではあるが。しかし、ノブは一人で分かりすぎる気もする。
紙の本雪−Snow−
2001/12/02 14:02
才能の残酷さ。
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投稿者:亀豆 - この投稿者のレビュー一覧を見る
降りしきる雪の中、アルバイト先である旅行代理店へ向かう途中で、ノブは血まみれで雪に埋もれるように倒れている男を見つける。トップデザイナーだったその男は死亡し、ノブは事件へと巻き込まれていく。そして明らかになっていく、才能の有無の残酷さ、虚栄と欺瞞。
題名にもなっている雪の描写が効果的で、凍てつくような寒さが身近に感じられ、面白い。現在の中に散りばめられている過去のシーンも、微笑ましく、読みやすい。
紙の本朝−Morrow−
2001/12/08 11:30
愛の告白。
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投稿者:亀豆 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ついに、シドニーがノブに愛の告白。しかし、ノブに突然態度を変えろというのも無理な話で。シドニーのセリフに「これでお前に隠す必要もなくなったんだから、少しは楽になるだろ」というのがあるが、ノブの負担にならないように、意識させすぎることのないよう接するのは、むしろ以前より大変なんじゃ…と思えるが。
話の中に、日本とアメリカの風習の違いがさりげなく散りばめられているところも面白い。私は、事件が少し物足りなかったが。