鋼鉄の白兎騎士団 みんなのレビュー
- 著者:舞阪 洸, イラスト:伊藤 ベン
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紙の本鋼鉄の白兎騎士団 1
2007/10/03 00:07
単なる萌えではない。戦記小説として期待の出だし
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もりそば - この投稿者のレビュー一覧を見る
知勇兼備の美女ばかりで構成される「鋼の白兎騎士団」。
小さな貴族に生まれた少女ガブリエラは、入学試験に向けて心身を鍛える日々。しかし試験会場に行ってみれば、出されるのは難問奇問。しかも受験者たちも曲者ぞろいで・・・。
「美女ぞろいの騎士団」って時点でかなり狙ってる感があります。挿絵も結構エロいですし。隊員の格好はミニスカだったり谷間が見えたり、そんなので戦ってたら、敵兵の士気はめちゃくちゃ高まると思います。
1章から女性二人が裸同然で剣の稽古をしてたりして、読む人をかなり選びます。私は選ばれました。
しかしこの小説を単なる萌えだけにとどまらせないのは、試験のシーン。
特に第二試験の「宝探し」がよかった。
「森の中に隠した宝を見つけ、試験官に渡す」という単純なものですが、一人が何個宝を持ってもよかったり、試験官のいる場所がわからなかったりと、いくつかの「ルール」が存在します。
そのため、受験者達がそれを活用するための戦略を考えて、ぶつけ合う、という展開になり、意外性が生まれてかなり楽しめました。
「賭博黙示録カイジ」の「限定ジャンケン」を読んでるときの感覚と似てます。
主人公のガブリエラは、試験官すら気付かないルールの盲点を見抜いたり、大局的に戦況を見て布石を打ったりと知将の素質十分。
今後の活躍に期待です。というわけで今日既刊の三冊注文しました。
紙の本鋼鉄の暗黒兎騎士
2009/12/30 22:38
主に過去を綴った短編集
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
本作全体を表した訳ではないが、なかなかナイスなタイトルである。『団』が外されているのは個人的な話がメインなのとタイトル全体の字数を合わせるためと思われる。『暗黒』を示すのが1人しかいないので、他の団員達から「これではまるで次期団長の私的短編集のようではないか」といった陰口が聞こえてきそうだが、中身はバラエティに富んでいるし、まぁ、短編集らしいお遊びと言えよう。作順が時系列でもないので好きな騎士の話から読んだり書き下ろしから読んだりする楽しさもある。騎士団内にある“仲良し組”が結成された経緯が判ったりして興味深い内容である。
冒頭を飾るガブリエラの“黒い”話、書き下ろしの1編は、「とうとうキタか」というタイミングの話なのに何だかちっちゃい。アナとの5分程度で終わりそうな会話(8頁)である。続く1編は少女時代の小話(17頁)。本編第9巻のネタを上手く再利用(?)しているのはベテラン作家ならでは。あと、何げに素晴らしいのがまさかの『白兎女学院』設定。みんなにセーラー服を着せたアイデアに最敬礼。第1巻冒頭、試験開始直前の様子を学園に置き換えてトレースするもこれまた僅か14頁、グループ編成だけで終えられては生殺しである。第一、ドゥイエンヌさんの超ミニスカ制服姿の挿絵が無いなんて……無いなんて!アスカの過去話では例の「何でも屋」とその面々の様子が窺い知れて良かった。
割と骨太の短編は『FBonline』に掲載されたものなので既読の諸兄も少なくないと思うが、改めて読み返すとやはり面白い。何気ない雑談の中で語られる体裁が、団員達の日常と普段からの仲の良さをさり気なく示している。デイリィのハードな過去、アフレア&シゥビーニュの切ない過去、アルゴラ&ヨーコの初顔合わせな過去だが、やっぱりアルゴラ様は面白いネ!実に奔放で能天気かつ辛口な独白で笑わせてくれる。
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