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アスラクライン みんなのレビュー

  • 三雲岳斗(著者), 和狸ナオ(イラスト)
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みんなのレビュー23件

みんなの評価3.8

評価内訳

  • 星 5 (6件)
  • 星 4 (10件)
  • 星 3 (7件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
6 件中 1 件~ 6 件を表示

最後まで螺旋(ループ)な完結……ゆえにループし続けるような?

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る

壮大な螺旋物語の完結である。最終巻らしく主だったメンバー総登場で盛り上げる。消滅する世界を救うべく立ち向かう智春(最初の行動がクリスマスパーティの出し物だったりするが)。そっかぁ、智春クンも“オトナの階段”を登ったんだぁとか、セリフがアニメの声に脳内変換されるぅとか思いながら、この後にピンチが続く展開となるが、絶体絶命のシリアスというよりどんなアイデアで切り抜けるかな?というワクワクの方が先立つ面白さで進む。智春個人よりも周りの面々が要所要所で効果的に登場しては活躍する痛快さが楽しく、これを智春との「絆」で結び付けて、実質的な敵である部長とは異なる強さ、信じる心の強さを示している。実は部長の思惑も最終目的も智春と同じだったりするのだが、そこに至る過程に大きな隔たりがある。独り善がりだから絆が得られない部長、自分よりも周りを大切にする智春だからみんなが応える、つまり絆となる心地よい演出である。智春が随所で発する『ありがとう』とその感謝の気持ちが象徴的である。

さて、ここまでは理路整然と進み、遂に世界を救うために“神”との対決を迎えるのだが問題はその後である。あまりにも謎が多くて困ってしまう。智春は?黒鐵の使用限界越えてたけど操緒は?あの“神”って結局何だったの?そもそも“二巡目の世界”の行く末は?さらにはエピローグがこれに追い討ちをかける。鳴桜邸の新たな住人?射影体?悪魔?そしてコレがまた出てくる?デジャブのような本シリーズ最初の繰り返しの中で、コレの運び主が朱浬さんではないところがまさにループなのだが、これでは一体何が解決したのだろう、エピローグ全体が大きな伏線ではないかと思ってしまう。これらを全て解決してスッキリできる“真の完結”が、今後予定の短編や後日談で描かれることを激しく希望する。その時は最後に登場した「彼女」の視点で描かれるのかな?

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汝は我、嵩月奏の生涯の契約者となることを誓うか?

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る

作品世界の根底を司る“一巡目の世界”が終わる本巻では様々な要素が明らかになり、智春が主人公らしく救世主になろうと決意するに至る展開である。“二巡目の世界”への帰還方法を模索する智春と嵩月の前に続々と登場する馴染みの面々。その中には副葬処女な人もいてみんな楽しく暮らしている場面が前半に描かれる。楽しい。出口の見えない閉塞感は漂うものの束の間の平穏を読み手も味わう。智春争奪戦はもとより存在感そのものが消えかかっている割に要所要所で顔を出す「幼馴染み2号」こと大原杏が味のある接し方をして印象的。こっちの世界にも情が芽生える智春だが、そんな悠長なことも言っていられない状況を知るに至る。ただ、向こうの世界にこっちの世界だけでなく、悪魔な人や悪魔でなくなっている人、憑依して一時的にこっちへ意識だけ来た人など、人物の立ち位置を把握するのが大変なのに加えて、向こうでもこっちでも悪魔な人や死んだと思われた人が居たりして整理がつかない、というか整理を半ば放棄して読み進めることになったりもする。まぁ、“一巡目の世界”に来た時点から発生した複雑さではあるが、最後にある程度の方向性は語られるので良い意味であまり拘らずに読んだ方がいいかもしれない。むしろ「よくこんな複雑なのを把握して物語を進めてるなぁ作者」である。さて、本巻クライマックスの最中にはレビュータイトルに冠したセリフが飛び出す。智春はこれに迷い無く即答するのだが、ここには「幼馴染み1号」こと操緒の、ライトノベルでの幼馴染みらしくない、ある意味実にリアルな対応が決め手になっているフシがある。操緒の『幽霊じゃなくても一緒にいていいんだ』とのセリフが心に残るが、だからといって誓いの言葉がそう簡単に成就されない深刻な状況にある嵩月が心配極まる引きである。これら全てをどのように解決に導くのか、次巻への期待が高まる。

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一巡目の世界~出直し編

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る

前巻でこてんぱんに打ちのめされ異世界へ飛ばされた智春たちが元の世界へ戻るために奔走する話。まだ序盤というか前編という感じである。知っているようで知らない世界に独り放り出された智春の孤独と葛藤が、次第に仲間達と再会していく中で、寂しかったのは自分だけでは無かったことに気付いていく。特にアニアがずっと我慢していた寂しさを吐露するシーンは実に感動的。落涙。同時に時の流れの残酷さも知らしめる名場面である。そして、ともすれば絶望感が漂い兼ねない事態を和らげてくれるのが、一巡目の世界でも変わらぬ騒々しい面々。六夏も佐伯妹も出番こそ控えめながら、いつもの雰囲気で登場して笑わせてくれる。特に本シリーズ随一のコメディエンヌ佐伯妹には、また第7巻のような活躍の場をいつか与えて欲しいものである。また、一巡目の世界ならではの特徴として射影体、つまり副葬処女だった人が普通にいる。その中で橘高秋希が大活躍。本巻のヒロインと言えよう。やや古風な話し方で毒舌な武道家に智春達は心身両面で随分助けられている。いくつかの疑問が生まれては解消されていく流れの中、読みながらずっと思っていた疑問の1つが、最後の最後に、こう来たかという形で現れる。誰も助けられなかったと悔恨し、一巡目の世界では災厄の元凶になって迷惑ばかりかけていたことに愕然としていた智春が、この力で恩返し出来たことはかなりの皮肉である。次巻ですんなり戻ることが出来るのか。一筋縄ではいかないだろうし楽しみである。そういえば智春と嵩月の関係はあれで一歩進んだと言って良いのかな。しかし、サブタイトル『めぐりあい』ときたら『宇宙(そら)』だろ、と思ってしまう自分はやはりそういう世代なのだろうか・・・・・・きっとそうなのだろう。

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交差と反転らしい

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 操緒が学校への通学を許され困惑する中、智春を更なる災難が襲う。他者の運を奪う悪魔の留学生、大量の下着を盗み続ける泥棒、連続悪魔襲撃事件。本来ならば関わる必要もないはずなのに、何故か騒動のど真ん中!
 ハードSFの手法は、世界に余分な項を追加して、それが生み出す法則の変化によって物語をつくる。だからその影響はその世界に住むどんな人にも現れる。しかし、余分な項を追加しても、それを打ち消す項を追加するならば、局所的にはその影響が現れても、世界としての変更を施す必要はない。だから、騒動の影響を受けない人もいる。これがファンタジーというものなのか?
 本作では、このストーリーの軸となる2つの存在が提示されます。そして、タイトルの意味も…。ドタバタコメディとしての読み方も、ちょっとSF的な作品としても読めるかもしれません。

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あぁ、これで終わった……という感慨と、最後に1つだけ気掛かりの残る最終巻

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る

前巻のラストで示された謎めいた部分について本巻で全て明らかになる訳でもないのだが、何となく「あぁ、これでようやく終わった……」という読後感を味わう不思議な短編集である。

和葉サイドと智春サイド、2つのプロローグから始まる本巻は、和葉の登校から入学式、そして科學部に辿り着くまでの幕間(3編)と、『電撃文庫Magagine』にでも掲載されていたのだろうかという過去編の短編(3編)、そしてこれらを繋ぐ最後の短編【The Lost Files】からエピローグという構成。智春&操緒の過去に関わった人達と和葉の現在とを巧みに繋げながら和葉の過去と「謎の人格」咲華の正体に智春の“現在(未来?)”を交錯させながら、最後までとことん螺旋(ループ)する展開が秀逸なのに加えて、各短編に登場する佐伯妹や朱浬さん、六夏会長や嵩月といった面々とのほのぼのとしたエピソードに微笑ましくなる内容となっている。こうしたドキドキ展開アリのライトな雰囲気が本編第7巻の終盤以降すっかり影を潜めていただけに大変楽しい。何故か閉じ込められてはトイレ絡みのトラブルに発展するパターンが続くのはご愛敬。それよりも過去編を読んでつくづく感じたのは、当り前のことでもあるのだが智春と操緒はずっとずっと2人で居たんだな、ということ。嵩月との“契約”を智春が迎えてもなお悠然と振る舞うことができた操緒の「幼馴染みとしての強力な関係」が滲み出ている。できれば、忘れた頃でもいいから、あとがきにあった和葉のその後や他のキャラクター達の外伝が読みたい。できることなら和葉の「本心」が智春にきちんと伝わるエピソードが読みたい、というか、それがないと完全に終わったことにはならないのでは?と思った“本当の”最終巻ながら“未完の”完結編である。

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回想録の様な、序章の様な

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 夏目智春と水無神操緒がみんなの前から姿を消したあと、智春の義妹の苑宮和葉が洛芦和高校に入学してくるところから話は始まる。智春たちの現在の状況と同時に、和葉が学校で智春を知る人々と出会う短編と、彼らと智春たちとの思い出が語られる短編が、ミルフィーユみたいに交互に重なりあっている。
 前巻のラストでは、まだまだ続くかも、と思ったけれど、これを読んでいくと、ああやっぱり終わるんだなあ、とだんだん思えてくる。

 そんな風にしんみりと思い出に浸る気分でいたら、すごい昔のあったかもよく覚えていない様な伏線が回収されたりして、また新たな物語が始まりそうな展開になってくる。いずれこの先の物語が語られることはあるのだろうか。

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