<狂い>と信仰 みんなのレビュー
- 町田宗鳳
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2002/07/28 11:19
人間が人間として生きる模索
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投稿者:ベリ太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は「狂い」をあらゆる宗教の共通基盤であり、
その「狂い」は、理性では覆いきれない人間性の最も奥深い闇の中で、
不気味にトグロを巻いている何物かである、という。
我々の日常の意識では「狂い」を
そこはかと無く畏怖し遠ざかる心の傾向がある。
それは無意識に感じる衝動を無視して社会常識に則って生きていく身には、
それを正面から目を据えて見ることに何か存在を危うくする怖さでもあろうか?
しかし、「狂い」は理性的理解を超えた知恵を持ち、
人間が総合的に人間として存在するには本源的なものである
「狂い」の虚心な受容を示唆させられる。
著者のいう「狂い」はもはや辞書的意味からイメージされる
「狂い」というものとは違う。
そして求める所の最後は?
最後に著者の語る昔見た映画の1シーン。
どじゃぶりの雨の中、知的障害のある少女が、
自分がまいた種から咲いた花に嬉しそうに水をやっている姿。
このほんの数行になぜか涙が出るほど感動する。
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