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ホテルやまのなか小学校 みんなのレビュー

  • 小松原宏子, 亀岡亜希子
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みんなのレビュー2件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (1件)
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紙の本ホテルやまのなか小学校

2017/10/29 20:32

音楽と星とに満ちた物語だけれど、あれれ、シッポもでてきます

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:うみひこ: - この投稿者のレビュー一覧を見る

この夏は旅行に行きそびれたし、秋の行楽シーズンも雨ばかりで憂鬱。
 
そう、思っていたので、この「ホテルやまのなか小学校」に予約を入れたつもりで読んでみた。
 
 物語は、村の小学校を卒業式から始まっている。たった三人の児童が卒業したら、
もう誰もいなくなってしまう小学校。

けれども、校長先生が、

「やまのなか小学校は、いつまでもみなさんの学校なんです」

と、ごあいさつで言ったことから、
卒業生の田沼ミナは「みなさん」を「ミナさん」と聞き違えて、
小学校が自分のものになったと思ってしまうのだ。

 三か月後……。町暮らしができずに戻ってきたミナは、同じ卒業仲間で
大工見習をしているコンタと、村のよろずやで働いているうさ子と共に、
この小学校をホテルにしようと思いつく。

 そんな風に始まるこの物語は、十二色の鉛筆色に部屋を変えていく光景や、
跳び箱を改造したベッドや、保健室がスイートルームに変わるところ等、
なんだか小学校の記憶が満載でわくわくしてしまう。

 コンクール前のヴァイオリニストや新星を見つけに来た宇宙観測家
なんていうお客も無事に到着する。

けれどもこのお客は二人とも、それぞれイライラしていて、ホテル生活を
ゆっくり味わう様子もない。そんな二人にミナは、朝のお食事やらラジオ体操やら
お茶の時間やらの規則を守って、一生懸命おもてなしをする。
 
 やがて短い夏が終わるころ、二人はそれぞれ変わっていき、
村との不思議な縁もわかってくる。
そして、雪が降り始める秋の頃に、次の予約を取って帰って行くのだ。

 優しくて楽しい物語なのだけれど、小学校を出た三人がいきなり働き始めたり、
村の動物が実は親戚のようだったり、年を聞かれたミナが百歳を超えるようなことを
口にしたり、ふさふさしたしっぽが不意に現れたり、物語は何か変で何かおかしい。

 そんな風にあれれと思いながら何度も読み返して楽しめるこの本には、
もちろん地図も付いている。だから、たぶん、あなたも無事にたどり着けるだろう。
そう思って、この本を差し出すことにしよう。

 どうぞ楽しいひとときを、当ホテルでお過ごしください。

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