世界を破綻させた経済学者たち みんなのレビュー
- ジェフ・マドリック, 池村 千秋
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2016/01/04 08:21
キャッチーな標題だが中身はすこぶる充実
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投稿者:紀伊国屋梵天丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
主流派経済学が示す7つの「考え方」を批判し、結果としてイデオロギーとして主張される「美しい経済学」ではなく、実体環境にきめ細かく対応する「汚い経済学」を待望する書である。
米国を中心に経済学史を概観するように、2008年の金融危機を招いた思想的な裏づけを説明していく。経済学は社会科学の中にあって、最も自然科学的方法論を取り入れた「物理学に憧れた」学問という話を耳にしたことがあるが、その「実証的」、「科学的」方法論がイデオロギー的な振る舞いを強化する手段となるところが誠に皮肉だ。しかし、市井の者としては逆に人間社会とは元々そういうものであると容易に受け止めている様にも思う。
ポイントとして示唆に富んでいると感じたのは米国の教育レベルと失業率の関係である。白人系やアフリカ系のグループが示す、教育レベルが高い層ほど失率が低いという傾向が中南米系のグループには当てはまらず、全ての層において高い就業率を示していたという。経済は合理的な「経済人」としてだけではなく、当然コミュニティの力も強く反映したものである証左である。
標題がすこぶるキャッチーである点は流石にマスコミベースの著者であるが英文オリジナルのタイトル、サブタイトルと日本語版のタイトル、サブタイトルがさかさまになっているところが興味深い。やはり、日本人は意見や学説が人格に付いてまわる方が理解しやすいのだろうか?編集者の力量が十二分に伝わってくる。
電子書籍世界を破綻させた経済学者たち
2020/06/06 17:01
目からうろこ - 経済学を見直す良著
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投稿者:うっでー - この投稿者のレビュー一覧を見る
まことしやかに語られてきた経済学の理論が、いかに多くの問題をはらんできたかを実際の経済情勢に照らして指摘する良著。必ずしも一般向けの啓蒙書ではないが、経済学をよく知らない人にも分かりやすく書かれていると思う。
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