子どもを持ったら知っておきたいお金の話 みんなのレビュー

教育費、消費税アップなど、知りたかった具体的な数字の推移がよくわかり、お金の不安が解消される実用書である。

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投稿者：星の砂　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

私は、高校生と小学生の子どもの子育て真っ只中。高校入学と消費税アップが同時期のため、入学費用と駆け込み購入による支出が家計を圧迫中・・・。教育費は仕方ないが、予定外の出費ほど頭の痛いものはない。子どもの成長と共に、夫婦も年齢を重ねるにあたり、教育費だけではなく、老後のお金も貯蓄していかないと将来が不安である。あれこれお金のことを考えていると、どうしたらいいのだろう？　と先行き不安になり焦る始末。今まで、本格的に家計の見直しを実践したことがなかったが、貯蓄を増やすためにも、本書をガイドにしっかり勉強したほうがよさそうだ。

　本書は、ファイナンシャルプランナーである著者が、さまざまな家計を見て、アドバイスをしてきた実績と、著者自身の子育て経験から得た情報を盛り込んだ、子育て世代に必要なノウハウが満載。子どもをもつ家族の家計プランが親切にわかりやすく提案されていて、貯蓄の方法、家計簿のつけ方や管理、生活設計、住宅設計（購入か賃貸でのメリット、デメリットなど）、教育費の予算（学校、習い事など）、生命保険料の保障のあれこれ、自動車関連の費用、水道光熱費の見直しや節約の方法など、わかりやすい解説と図表（1～35）は、家計見直しの参考になる。特に、《図表12　理想の家計割合》、《図表27　幼小中高における教育費の平均》、《図表29　水道光熱費の節約ランキング》など具体的な数字や推移などが一目でわかるように構成されているから、家計の見直しを図りやすく、参考になる。今一番気になるのは、《図表17　消費税が上がるとどのくらい負担が増える？　》。年収300万円未満で8％になると5万7529円、年収300～400万円だと7万887円、年収400～500万円は7万8869円の負担増しとなるようだ。さらに、消費税が10％になった場合、年収に関係なく約10万以上の負担増しになるという、数字を見るだけで気が滅入ってくる。さらに、厚生年金の保険料も年々引き上げられ、給料は変わらないのに手取り収入が減っているのだから、現役世代には厳しい時代である。だからこそ、ライフプランを設計し、具体的なマネープランを立てることが必要なのだなあ、と痛感するばかり。
　早速、主人に相談したところ、《lesson11　家計を見直したいと思いますが、今すぐできる方法はありますか？　》を見て、携帯料金の見直しをすると約10000円近く減らすことができることがわかった。出ていくお金のことを考えるだけでストレスであったが、体が健康で、心もハッピーで、やりたいことをするためのお金もある状態にするために、家計の軌道修正がんばろう。ちなみに、3日坊主だった家計簿も、かれこれ1か月。使途不明金や価値のない「死に金」に月にいくら使っているのかもわかり、反省するばかり・・・。
　巻末に、本文に出てきた各種シートの《シート1　貯蓄残高を計算してみよう》～《シート6　夢をかなえる貯蓄目標額計算シート》を掲載。各シートはダウンロードし印刷も可能である（本書のダウンロード方法参照）。