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獣の妻乞い みんなのレビュー

  • 沙野風結子, 実相寺紫子
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みんなのレビュー9件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (3件)
  • 星 4 (3件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
3 件中 1 件~ 3 件を表示

紙の本獣の月隠り

2013/02/18 21:05

「獣の妻乞い」スピンオフ

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:はにーとーすと - この投稿者のレビュー一覧を見る

表題作と「獣の伽人」の二編構成です。
「獣の月隠り」では前作の主役、飛月と同種族の月貴(攻め)と睦月(受け)のお話です。
二人の出会いから書かれています。
人間が作り出した半人半狼という人間にも狼にもなれない二人の葛藤がとても切なくて・・・
睦月が一方的に月貴のことを好きなのかと思っていたら、
月貴も睦月に負けず劣らず想っていたという件は、本当に胸が痛くなりました。
「獣の伽人」は高位種の人狼、朋(攻め)と猟獣研究施設の研究員、甲斐(受け)のお話です。
前半のお話で猟獣たちに感染するウイルスが問題になりましたがその解決編でした。
朋はとにかく本能のまま突き進むタイプで自分と甲斐を中心に動いてました。
最初はいけ好かないヤツか、なんて思ってましたが逆にこの朋って半人半狼だからこそ、の、
この性格なんでしょうね。きっと。でも本質を突くセリフがありました。朋って意外と分かってる!
朋が甲斐を変えてくれることを期待したいです。
あとがきの後にSSがあります。
猟獣たちにほんの少しですが明るい兆しが見えてきます。
安心して読み終わることができてとにかくほっと一息つけました。
ぜひ「獣の妻乞い」と二冊そろえてお読みくださいね。

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紙の本獣の妻乞い

2013/02/13 01:13

人外モノ

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:はにーとーすと - この投稿者のレビュー一覧を見る

半人半狼の飛月(攻め)と普通の高校生、尚季(受け)のお話です。
ある日突然、尚季の前に現れた飛月。
そこからお話は進んでいきます。
初めは飛月を怖がり、そして疎ましく思っていた尚季でしたが次第に彼の無邪気さに惹かれていくのです。
人外モノでほんわりファンタジーか?と思っている方、いえいえ、違います。
国から秘密裏に任された「仕事」をしている飛月には尚季に言えない秘密を持っています。
その秘密がとにかく重たくて、切なくて、途中何度かホロリとしてしまいます。
そしてこのお話の要は飛月が狼の姿で尚季と交わるシーンがあるところでしょうか。
無理やりだとかグロいシーンではありません。本当に二人の究極の愛がそこにありました。
上下二段組みなのでかなりしっかりとした読み応えです。
ラストはこれまた、なんとも切なく終わります。
二人に少しでも長く幸せな時間が続きますように、と祈らずにはいられません。
あとがきにショートが入っています。
脇キャラの月貴と睦月のお話です。こちらも短いですが切ないお話でした。
こちらの二人でスピンオフがあります。
「獣の月隠り」になります。

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紙の本獣の月隠り

2016/02/15 14:12

獣の妻乞い続編

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:tix - この投稿者のレビュー一覧を見る

「獣の妻乞い」の続編。
前作は若干安易な終わり方だったのですが、こちらを読んだら、
『あくどいはずの研究施設が人狼の攻めをあっさり手放した裏にあった思惑』
がわかり、少しスッキリしました。

内容は前作でも脇キャラで登場した人狼同士のCPの話と、
既存の人狼より進化させた高位種の人狼×攻めを育てた研究所員の話の二本立て。

人狼同士のCPの話は、出会いから結ばれるまで全て書いてるので、
頁数の割に詰め込み過ぎで若干内容の薄さを感じます。
高位種の人狼×研究所員の話は、攻めが受けを愛する理由はわかるけど、
受けが攻めに絆される辺りが説得力が低かったです。

でも、今作の二本と前作の時間軸は絡んでいて、
前作で説明が足りなかった部分を今作の中でうまく補い、今作の2CPだけでなく
先行きに不安が残っていた前作のCP、虐げられていた人狼の処遇改善まで含む、
完璧なハピエンを迎えるので、足りない所を気にするより、
『上手にお話をまとめたな~』という感心が先に立ちました。

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