豚は飛んでもただの豚? みんなのレビュー
- 著者:涼木行, イラスト:白身魚
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
1 件中 1 件~ 1 件を表示 |
2015/09/15 16:27
自分だけでは気づけないこと
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
かつてはケンカに明け暮れた高校生の真宮逢人は、ボクシングに出会い、そして藤室綾に魅かれたことで変わって来たように思う。綾の三つ子の姉妹である藤室瑞姫の協力を得て綾と少しずつ話せるようになったり、同じく三つ子の一人である藤室雲雀に絡んで神指風太郎と出会ったり。
そんな彼に差し迫っていたのは、入学して初めての中間試験だ。しかしいま初めて試験があることを知ったくらいで、勉強などしているはずもない。いつもは協力してくれる瑞姫も、自分自身がそれほど勉強が出来る訳でもないので、手伝ってくれない。留年するわけにはいかない彼は、進退極まって綾に助けを求めることになる。
今ひとつキャラクターをつかみきれないので、設定を深めるエピソードが語られても空しく感じてしまう。作者が感情移入できるタイプと、主人公に与えた属性に微妙なずれがあるのではないだろうか?そして描かれる人格は、結局のところ感情移入できるものに収斂するので、キャラクター間の差異をあまり感じられなくなっている気がする。
そんなわけで、今回は人と人が互いに相互作用を及ぼしながら、成長し、変化していく展開だ。本来のターゲットではないところで、深く心情的なつながりが出来ていく所は、皮肉としか言えない。本当に自分にマッチする人と、憧れる人は別なのかもしれないな。
1 件中 1 件~ 1 件を表示 |