幻魔大戦 Rebirth みんなのレビュー
- 平井和正(原作), 石ノ森章太郎(原作), 七月鏡一(脚本), 早瀬マサト(漫画), 石森プロ(漫画)
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
1 件中 1 件~ 1 件を表示 |
紙の本幻魔大戦Rebirth 11 (少年サンデーコミックススペシャル)
2020/03/22 15:17
『幻魔大戦』が終わる時が来たのだ
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
この『rebirth』第11巻を購入して、驚きました。帯に「堂々の完結!!」とあるではないですか。前巻までのストーリーは確かに進展しつつあるものの、私にはまだまだ終わりが見えないとしか思えなかったのですから、次の11巻で完結するなんて思ってもみないことでした。だいたい、平井和正の『幻魔大戦』などのように、この話は延々と続き、どこかで中断せざるを得ないものという先入観があるので、この『rebirth』も終わりを迎えてほしいと思いつつも、どこかで延々と続くか中断するかという顛末を迎えるものだと勝手に思っていたところがありました。それが、終わってしまったのです。
それでも、読み終えてみれば、これはこれで終わるということなのかというのも納得できそうな終わり方だったように思います。まあ、これですべて完結というわけではなさそうなところも含めて、これまでの『幻魔』をうまくまとめ上げつつ、どれもが別の作品としても成立するというように思えてくるので、良かったなあと思えてきます。
ただ、この11巻の初めで「”幻魔”はなんのために生まれたのか・・・?」などという問いを設定してしまったところは必要だったのかと思ったりもしてしまいました。こんなことを問いもしないで全宇宙の破壊を望むのが幻魔ではなかったのか、そこを問うてしまっては幻魔が幻魔でなくなってしまうのではないかと思ってしまったのは私だけでしょうか
オリジナルの『幻魔大戦』が発表されてからすでに50年以上の時間が経過しており、その間に様々な『幻魔』が発表されてきたので、それに触れた個々人それぞれにイメージする幻魔があるのではないかと思います。なので、どれが正解とか正統であるといったものはないとは思います。それにきっと、平井和正も石森章太郎も、どこかで破綻してしまったこの壮大なストーリーをまとめきれなかったのでしょうから、何とかまとめた七月鏡一の脚本や早瀬マサトら作画スタッフの苦労な波半端なものではなかったでしょう。そんなことも考えながら、しばらくは『rebirth』をもとにして、また『幻魔大戦』について個人的にあれこれと想像してみようと思います。
そうかあ、でもこれで『幻魔大戦』も終わってしまったのか・・・?
1 件中 1 件~ 1 件を表示 |