月下の棋士 みんなのレビュー
- 能條 純一
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
2 件中 1 件~ 2 件を表示 |
2002/04/23 07:27
ドラマ
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:真 - この投稿者のレビュー一覧を見る
第2巻。期待通りの、安定した面白さ。かなり怪しい人物たちがたくさん出てくる。そうでもしないと面白くないからだろう。一癖もふた癖もありそうな胡散臭いキャラクターたちを、主人公が倒していくという構成になる、と思う。
この第2巻までを読むと、なんとなく作者のやりたかったことがわかってくる。おそらく作者は、「将棋」を通して、人物たちのドラマを描きたかったのだろう。将棋なんて地味で、第一キャラクターに動きがないからマンガに向いてないと思うかもしれないが、それは違う。動きがないからこそ生まれる、緊迫したドラマがある。いま人気の「ヒカルの碁」も、あれは囲碁の世界での話だけど、基本的構成は本作と同じ。緊迫した勝負の行方、勝負の場で対峙する両者が、人間ドラマを盛り上げる。ま、ちょっと「あざとい」という気がしないでもないけど。
2002/04/20 08:04
将棋マンガ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:真 - この投稿者のレビュー一覧を見る
将棋マンガ。「伝説の棋士」と呼ばれていた将棋界の暴れん坊・御神三吉。その教えを受けた少年・氷室将介が、将棋で敵をどんどん倒していくという話(らしい)。まだ一巻しか読んでないけど、結構面白い。
舞台設定がよく似た地味なマンガとして、ジャンプに連載されている「ヒカルの碁」という囲碁マンガがある。あれはあれで面白いのだが、人物がほとんど美形キャラクターなので(そこがいかにもジャンプらしいけど)、いまいちリアルさに欠ける。それに比べて本作は、一巻を読んだ限りでは、美形なんてほとんど出てこない。主人公はさすがにイイ男に描かれているけど、敵役は冴えないおっさんばかり(唯一、主人公のライバルが二枚目に描かれているぐらい)。ヒロインも出てこない。これはおそらく、美形キャラクターで人気を獲得するという安易な方法を破棄して、リアルな世界を作り上げたかったんだろう。その「リアルな世界」と対比されるのが、主人公・氷室将介。この主人公は超人のようにいかにもマンガ的に描かれていて、彼が「リアルな世界」の常識をことごとく打ち破っていく、という構成になっている(あくまで予測)。
確か30巻ぐらいで完結していたと思うけど、この地味な世界での話をどこまで盛り上げられたのか、つづきが気になる。
2 件中 1 件~ 2 件を表示 |