世界でいちばん甘い休日
著者 高杉圭
「君が一生忘れられない、最高の休暇にしてあげる」バスタオルを体に巻いて浴室へ入ってくる叔母・祥子。たわわな胸のふくらみ、丸みを帯びる臀部の曲線……故郷に帰省した青年を待っ...
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世界でいちばん甘い休日
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商品説明
「君が一生忘れられない、最高の休暇にしてあげる」バスタオルを体に巻いて浴室へ入ってくる叔母・祥子。たわわな胸のふくらみ、丸みを帯びる臀部の曲線……故郷に帰省した青年を待っていた憧れの人との再会。誘惑の裏には39歳の哀しい過去が隠されていたとは……兄嫁が妬み、姪が純潔を捧げる、初夏のロマンス!
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現実的なドラマと高い官能
2013/10/08 02:48
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
デビュー作『年上三姉妹-癒し旅行』以来、2作を凌辱寄りで執筆した作者が改めて誘惑路線でイイ感じのドラマを生み出した4作目。些細なことを発端にしつつも、意思の疎通が図られないばかりに生まれ、街の噂が増大させてしまう埋め難い溝には現実味があり、これを官能で修復していくところにはファンタジーとの融合を見ることもできる。ストーリーとしても、官能要素としても、高い次元でバランスが取れており、タイトルにあるほど「甘い」だけではない深みを感じさせる良作である。
ヒロインは、未亡人でもある叔母(39歳)と兄嫁(34歳)をツートップに据えつつ兄嫁の娘(姪)を交えた3人。アラフォーと三十路の熟女2人が人間関係としても肉欲的な恋敵としても張り合う構図にあって、生娘ながら姪は官能的に少々蛇足な感じにも写るのだが、物語では全体の蝶番の役目を果たす重要な娘でもあり、実は最も不憫な立場に立たされるにも関わらず、それでも健気で一途な想いを貫くために庇護欲の沸く諸兄も少なくないと思われる。ヒロイン達のこうしたバランスも良いと言える。
亡夫への想いを宿しながらも溺れていく叔母。夜の営みを失いつつも夫の存在は否定はせず、それでいて(兄嫁から見ると甥でもある)主人公の長大なムスコと果てしなく持続可能なスタミナに圧倒されていく兄嫁。この2人がそれぞれの操と背徳の狭間で悩ましく憂いながらも次第に堕ちていく官能要素はすこぶる興奮度が高い。続けざまに責め立てられる耽美な描写がてんこ盛りであり、紙面の相当な割合を占めている印象である。
まぁ、「黒本」なので終盤の3Pに続く最後は全員揃って盛大な宴とはなるのだが、これが単に官能面から描かれたのではなく、恩讐を乗り越えるために一役買っており、そうした意味を(単に仲良くなるのではなく)きちんと持たせているのは初めて見た気がする。最後の最後までドラマの糸を緩めていない点においても本作は秀逸だと言える。