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2025.4.29 読了
いやぁー、読み終わるのにすごい時間がかかってしまって、まず読み終わった達成感がすごい。
最初は、新興宗教系のお話しかなぁと思いきや、途中から自然が1番怖いよねぇ系かぁとなり最終的には予想外の壮大な結末にびっくり!最後からエピローグにかけて鳥肌が止まらない。
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ホラーではないかな
けどこんなことが本当にあったらどうなるんだろうというこわさはあった
難しい単語とかあったけど最後まで楽しめた
問題?事件?を巻き込む規模が大きくなっていってびっくり
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鈴木光司先生『ユビキタス』読了
16年ぶりの新作との事で、久しぶりに発売日に書店へ駆け込み購入しました。
あとがき含めP.435
けど、それ以上のボリュームに感じた。
これでも省略したとの事だが、とにかく情報量が多すぎる。
その描写必要?ってところが物凄く多い。
よって、テンポが悪い。
物語の本筋みたいなものは単純やけど、くどいから面白さにブレーキがかかってしまってました。
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「リング」で一世風靡した鈴木光司さんの最新作。
地球生命全重量の99.7%は植物で、その植物を視点に描かれた内容。
死んだ息子に孫がいるのでは?と調査の依頼を受けた女探偵。かたや、南極大陸の地表深くから持ち帰った氷山が原因と思われる死因不明の遺体。この二つの出来事を中心に物語が展開していきます。
個人的な感想は、今ひとつという感じです。
角川の作品に多いのですが、題材は面白そうなのに、ラストがどうも、、、、というのが率直の感想です。「リング」ほどの衝撃はなく、期待が大きかっただけに残念です。
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ユビキタス
#読了
原因不明の連続突然死事件を調べる前沢恵子は、新興宗教団体内で起きた出来事と共通点を発見する。
「地球生命全重量の99・7%を植物が占めているにもかかわらず、植物に向けられる関心はごくわずかだ。」
参考文献の列挙もほぼ植物、宇宙と科学誌で埋め尽くされている。
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面白いか面白くないかで言うと 微妙。
中盤までは確かに面白かったと思うんだけど 島に上陸してからの SF チェックの展開とか 宇宙が出てきて 娘さんと会うシーンとか、あの辺りの意味合いがわからなくて、難しい文章で理解が追いつかないというのもあるし何が言いたいのかもわからなくて、ほぼほぼ 読み飛ばすようにして最後まで読んだ。ホラー小説というジャンルで読んでいたけれど これはどっちかというと SF ものなのではないだろうか。
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「存在するかもしれない孫を探して欲しい」
楽なはずの人探しの依頼を受けたことから15年前の新興宗教集団死、都内で起こる連続不審者といくつもの死に触れる探偵。やがてそれはヴォイニッチ手稿と地球上に"遍く広がる存在"へと繋がっていき─
実は初読みの鈴木光司。16年振りの長編とのこと。
バイオホラーだが探偵が主役なのでミステリの読み味も強い。人探しではじまりどんどんスケールが大きくなっていくのと比例して、迷い込んだ深い森の慈悲なき息吹が蔓延していく感覚になる。
緻密な取材を経て書いたのだろうと思わせる筆力であり、だからこそ物語としての"大嘘"が光る。巻末の参考文献の多さ。
登場人物たちには全然乗れなかったし、あのふたりが今後順当に共に生活していけるのかは謎(性格合わなくなるでしょ)だがそれが人間味とも取れる。
作中科学の"説明"も多いがそれはそうと割り切って読めばよく、専門知識のない身としても完全に理解出来ずとも物語は問題なく受け入れられるので大丈夫。
地球生命全重量の99.7%は植物、そう聞くと「まぁ、これも"大嘘"ではないのかも」と思ってしまう。
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前半は4点、後半1点って感じ。
これは…ホラーではない…ですよね。
パニック物とか災害ものに近い…と思う。
今回の敵は大元が植物、その手先が殺人ウイルスです。
ちなみにまったく恐さを感じませんでした。
なんでこんなにとっちらかってんのかな。
要素が多くて、ミステリーとSFとディザスターものが綺麗にまとまっていない。
後半は読者を置いてけぼりにしたまま終わります。
こういうので人死にが少なすぎて退屈なのって珍しい、後半にもっとバンバン死ぬかと思ったんでそれもガッカリ( ๐_๐)
思い返すと目の前でそういう描写がなかった、テレビ越しとか、事後を発見しかない。
露木の説明がくどくど長くてめっちゃ鬱陶しく感じました。専門家1人の意見を他の人が全面的に信頼してただ聞いてるってだけ。
作品内やと設定は一応信じるしかないんやけど、宇宙がどうたらとか植物の意思なんだ!って言われてやっぱりそうなのねって普通はならないから。最後の蘭のとこゴジラ-1.0みたい。
植物が話すなら、不思議の国のアリスみたいな狂った世界にしてくれたら楽しかったかもね。
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南極深層の氷を使ったお酒ってなんだかとても貴重でオシャレな感じがするのだけど、何万年も前のいろんなものが閉じ込められているわけだからよく考えたらキケンこの上ない。
その氷が原因の連続変死事件と15年前の宗教団体の集団死事件。その二つの共通点に気付き事件を追う探偵と記者。そこに物理学者が絡んで専門知識総動員で真相解明へと近づいていく。
けれど、そこから「事件」は思わぬ方向へとつながっていき…といういくつもの線が絡みついてくる。まるで植物の根のように。
地球規模で考えると人間なんてほんの数パーセントの重みしかない。圧倒的な力で地球を覆っている植物の想像を絶する「意思」、日本を、世界を未知の「意思」から守れるのか。
怒涛のように繰り出される専門知識に圧倒され続ける。
これが「物語」であればいい。創作のまま終わってくれと願ってしまう。
私たちは終わらせるわけにはいかないのだ、人間の歴史を。もはや進化という流れの中で絶望にうずくまっている暇はないのだ。
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「リング」の鈴木光司、16年ぶりの新刊でどんな話を持ってくるのかと楽しみにしておりました。
異常な死体が見つかるところから始まるのは、リングと同様、まさにこれぞ鈴木光司な出だし。
新興宗教の話??
新種の植物に人類が襲われる話??
独自環境で育った植物による新種のウイルスで人類が脅威に立たされ…貴志祐介の天使の囀り的な話かと思いきや、鈴木光司はそんな着地はさせない。
アデノウイルスという時点でもしかしてと思いきや、やはり見事にホラーと思わせつつ、SF、パニックアクションも持ってくる。
少し映像化意識してるかなーと思いつつ、活字としての読み応えも十分。
読者を置いていく鈴木光司ワールド全開。
温暖化で野菜が取れず食が少しずつ危険に晒され、
近代人類の象徴、資本主義がアメリカ大統領に揺さぶられ、
エネルギー問題は依然としてあり、
万博では、いのち、やら、SDGsが連呼される、微妙な世の中。
少しずつ人が人たるものがずれていってて、
その先にあるのはこういうことなのかも、
と、
直接的ではなく、人類としての長期的脅威について考えさせられる、ある意味しっかりとしたホラー。
さすが。
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僕らの青春、『リング』の鈴木光司の最新作。
舞台やスケールは違えど、シナリオの骨子はかなり『リング』に似ているし、サイエンスホラーなテイストも健在。
高校生のころ、『リング』『らせん』の映画のブームから原作に手を出し、『ループ』に至った衝撃や、角川ホラー文庫で『パラサイト・イブ』とか『十三番目の人格 ISOLA』とか読んで、巻末の参考文献から理系本の扉を開いていったあの頃のワクワク感が蘇ってきた。
ただ、あの頃の熱量を感じないというか、『リング』よりも明らかに危機のスケールは大きいのに、そこにハラハラしない。
これは、物語のせいなのか、それとも30年近い時を経て、こちらの感性が鈍ったのか?多分、「老い」なんだろうな。。
物語の根幹にあるのは「植物」による生物の支配。
生物のほとんどを占める「植物」によって生かされている人類を含めた動物は、「植物」の意思によって破滅させられることもある。
ホラーなので、当然オカルト要素多めのストーリーなのだが、なんだろう「植物」が絡むオカルトに乗れない自分の感覚にも気付かされた。
これ、なんなんだろう。お化けとか、呪いとか、そういうの大好物なのに、同じく非科学的な「ホメオパシー」とか『土偶を読む』とかにはすっごい忌避感や拒否感が湧いてくる。
これも一種のダブルスタンダードなんだろうけど、ダブルスタンダードがあることが人間味でもあるので、まあ良いでしょう。
…という感じで、後半まではあんまり乗れずに読んでいたんだけど、エピローグがすっごい良かった。
(こっからものすごくネタバレ)
要はこれ、『リング』の貞子に次ぐ、新たなホラープリンセスの誕生譚だったのね!
誕生するのは、細胞内に葉緑体を取り入れた少女。
(人間は、ヘモグロビン(ピロール核のまん中に鉄がある)を持つが、鉄をマグネシウムに置き換えることでヘモグロビンは葉緑素になる。つまり、血液が緑にはなってしまうが生存自体は可能、みたいな話)
この存在は、植物の「地球外へ侵略していくための戦略」という意思により生まれる。
自分で移動できない植物は、人間に知を与え、地球外活動にまでテクノロジーを進化させ、その人間に寄生することで地球外までそのテリトリーを広げることができる、と。
まあ、ありえない話なんだろうけど、ここまでスケールが大きいとあり得なさすぎるハッタリにもどこか説得力が生まれる。
この最後の展開が面白すぎた。
やっぱ、ぶっとび系サイエンスホラーは最高だ!
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南極大陸の氷の下3000メートルの氷塊を飲んだ人間が、次々と死んでいった。
植物に含まれる感染性シアノバクテリアが、人間の血液を緑化していたのだった。
謎の感染を追うだけにしておけば良いのに、富豪の老夫婦の孫探しや中沢ゆかりの子探しという雑音を入れるから話のテンポが緩くなる。
おまけに登場人物があまりに近しい人間関係では、リアル感が無くなりご都合よくドラマ風にしていたのもいただけないし、人間の描き方が雑である。
意志を持った植物から小宇宙の発生まで、やたらに話を広げていたが中身は然程ではなかった。
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凄く情報が雑多で整理されておらず、あまり魅力のあるとも思えない事件を追う件が冗長で、文量半分くらいにしてほしいし、小説としては魅力はないと思うが、底流として流れる植物が地球を支配している論に付随する様々な根拠が滅茶苦茶面白く、そこだけつまみ読みするだけでも価値がある。全く知らなかったがヴォイニッチ手稿に非常に興味をそそられた。
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ストーリーはまあまあ面白く、植物や宇宙についての考察も興味深かったけれど、文章内の表現が古臭いのが気になった。若者も出てくるのに現代っぽさがまるでない。20年前の設定ならしっくりきたかも。
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不倫をきっかけに職と家庭を失い、現在は探偵を営む前沢恵子に、かつての不倫相手から仕事を持ち掛けられる。『十五年前に死んだ息子の恋人が、息子の子どもを生んでいたかもしれない。もしも孫がいるなら探して欲しい』というその息子のご両親からの依頼だ。依頼を受けた恵子は、その〈恋人〉が、新興宗教『夢見るハーブの会』で起こった集団死事件に関わっていたことを知る。そしてその事件は現在起こっている死因不明の事件との奇妙な関連性が――。新興宗教、南極の氷、ヴォイニッチ・マニュスクリプト、連鎖する死。いったい何が起こっているのか。
ということで、話題になっている『リング』の鈴木光司さんの最新作は、『人類とは』は、というところまで、どんどん規模の大きくなっていくパニックホラー(パニックSF)で、特異なタイプの物理学者と女性探偵のコンビの極限状況下での死闘を描いた冒険小説的な楽しみ方もできるかもしれません。人物造形や物語の展開は後半、思い切った方向にシフトしていくので、その辺りは好みは分かれそうだなぁ、と思いました。