明るいような暗いような
2016/07/07 15:39
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投稿者:(ry - この投稿者のレビュー一覧を見る
狂ってしまった世界。それを受け入れようとする人々。積極的なニヒリズムを持って前向きに生きていこうとする人々。そんな努力が物悲しい。
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投稿者:アキヒコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分の読書メーターのアカウントから転載しています。
神様の気まぐれに人間は為す術ないので、その上でどう生きるかみたいな。バッドエンドではないと思います。
しかたない。受け入れる。生きていく。
良い本でした。こわいけども。
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だいぶ前に、角川ホラー文庫の『ステーシー』は読んだのですが、今回は完全版ということで再読しました。
相変わらず、本編のほうは病的な勢いがあり、グロテスクな描写も多いので、読む人を選ぶと思います。
外伝は病的な勢いを模倣する形になっているのですが、オーケンの文章を対比する意味でも読んでおく価値はあると思います。
あとがきは『ステーシー』と違うので、両方とも読んでおくと彼の背景などが分かって、この作品の価値が理解できます。
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表現のグロさにさすがにちょっと引きました。切ないとか思う以前にエグいと思ってしまった。ストーリーは良くできてたけど、もう少し深く書き込んでもらえたら良かったなぁ、ということで星は2つ。
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不備なくきちんと書かれた物語と思った エッセイにある私の好きなところ(こころのそこのひだまでめくって見せてくれるようなだらだら加減)は存在しててそのことこそがピュアで「きみとぼくとのただひとつ」だ 思わせぶりやニュアンスとかわかったようなことはいらないから、自分の好きな子を切り刻み、神さまの気まぐれを切り刻み、ただの時の流れを感じて/感じずにすごしているときの、心だけが感じているきもちのことをうまくなくてもわたしは聞きたいという気持ちを十分に満足させてくれる 恋愛小説という部分よりもそういうところに世界に対する爆発的な感情があってよかったです それがノイローゼというのだろうか 愛されてる愛されてないじゃなくて、愛情っていうのが曖昧というよりただそこに偶然存在するものとして、僕と君を接続したりしなかったりして、そのことをすごく注意深く観察してある小説だと思う あと感情のなくなった人っていうのが書かれてるけど、共感や愛情から省かれたということよりも、神さまの偶然の組み合わせとして出てくるので違和感なく読めた(こういう人って大抵欠陥人間という枠で物語に参加しているので周りの感傷とか、本人の気持ちの訴えとかが多くなってくるのでそういうところが読みにくいと思っている) 冷静ではないけれどものすごく注意深く見られた話だと思う あと、章ごとに人が変わっていくことについても先をにおわすというのではなくて必然で上手いなーと思いました
読み終わったあとは鱗粉をまぶすようにこころに愛の粉、その中のぼわーんとしたもやのなかになにかあるのは多分たましいとか気持ちとかがそぎ落とされたまるっとしたかんじ あとステーシーを切り刻んでいるよりも、主軸調整機関ていう話のほうがきもちわるい ひよった感じでおえーってなる
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著者のノイローゼが一番酷いときの作品。
とにかく描写がねちっこくえげつない。
けれど冒頭、十数ページでなぜか泣けた。
どこかすばらしいか伝えるのが難しい。
いい意味で二度と読みたくない本。
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大槻ケンヂさんの小説はこれが初読です.
歌詞程度の長さの方が想像出来る余地が多い分良いですね.
尚,わけのわからない理由による非日常を描いた世界なら
友成純一さんの獣儀式の方が私は好きです.
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高校生のころ読んだのですが、完全版が出たということで表紙も気に入ったので買ってしまった。
世界観が大好きだ。切ない。
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実は大槻の小説を読むのは、「オモイデ教」以来。
なので、上手くなったなあ、なんて感慨深さを星雲賞作家に対して言ってしまいます(汗)
バンドの歌詞に馴染みのある世界なのもあってか、エログロ得意じゃないのですけど(←オモイデ教以来読まなかった理由)、気持悪いとか一つも感じず、むしろ耽美で切ないくらいでした。
体温や少女のにおいが感じられるような内容が、いいなあーと。
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15歳から17歳の少女がある日突然謎の死を遂げ、人肉を求める屍少女「ステーシーズ」と化してしまう。
少女を止めるには少女の体を165にバラバおラにしなくてはいけない。
バラバラにするのが少女の恋人だったり、父親だったり、友達だったり・・・
内容は血肉飛び交うスプラッタ小説・・・かと思いきや切ない恋愛小説。
詠子が無邪気で可愛らしい。
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少女ゾンビサイケホラースリラー!みたいな感じかなあ
嶽本野ばら好きな女の子がすすめてくれた大槻ケンヂ!はじめてだよー大槻ケンヂ
彼のことはよく・・というか全く名前しか知らないけど、物書きってことはなんだろう・・どっかで知ってたなあ
ダヴィンチかな? 羽海野チカさんと仲良し?とかなんかで知ったような
うーんこれは
面白くなくもないけど・・
ゾンビ映画(ドーンオブザデッドとかバイオとか)のようでした
少女限定ゾンビってのがよくわからないし、みんな15~17でゾンビになったら人類滅びちゃうじゃん!みんなじゃないのかな・・?
妹が!とか恋人が!とかなんか悲しいなー
よくわからなかったけど、お医者さんが再殺部隊でほもほもしいのがちょっと面白かった。
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久々に大槻ケンヂ熱が復活しました。
15~17歳の少女たちが次々と謎の病に倒れ、ゾンビのように復活する世界。
気持ち悪い気持ち悪いと思いながらもついつい読み進めてしまう不思議な文体だった。
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どんなに愛した人でもゾンビにのようになってしまい、殺さなければいけないというのが悲しいと感じました。
自分の罪の意識を再認識した様子が分かりやすかったです。
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面白かった。エンターテイメント性抜群です
B級映画を観たような、それでいて哲学性も感じるような。
もっとケンヂさんの本が読みたくなりました
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オーケンの著作を読むのは初めて、彼は音楽が本業だと思っているので特に期待もせずに読みましたがやはり可もなく不可もなくといった作品でした。
B級映画を見ているような、作品としてはバトル・ロワイヤルや山田悠介作品に近いものを感じました。
何となく偏見かもしれないけれど、作家業が本業ではない人が小説を書こうとするとスプラッターやグロ系に走りやすい傾向があるのではないかなあと思いました。
少女再殺、その中に人の愛だとか、抗いようの無い運命に巻き込まれる人間だとかを書こうとしたのだろうし、ただのグロでは終わらせない正統性を保持するためにそのようなエピソードを投じたのだろうけれど、いかんせん文章力が稚拙でうまく書き切れていない感は否めませんでした。