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- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/07/11
- 出版社: 講談社
- サイズ:20cm/125p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-06-528857-3
読割 50
紙の本
家庭用安心坑夫
著者 小砂川 チト (著)
【群像新人文学賞(第65回)】日本橋三越の柱に、幼い頃実家の洋服簞笥に貼ったはずのシールがあるのを見つけた小波。狂気と現実世界が互いに侵蝕し合い、想定外の領域へと運んでい...
家庭用安心坑夫
家庭用安心坑夫
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商品説明
【群像新人文学賞(第65回)】日本橋三越の柱に、幼い頃実家の洋服簞笥に貼ったはずのシールがあるのを見つけた小波。狂気と現実世界が互いに侵蝕し合い、想定外の領域へと運んでいき…。『群像』掲載を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
夫との平穏にみえる家庭に漠然とした不安を抱えた専業主婦小波が、ある日、日本橋三越の柱に、幼いころ実家に貼ったはずのシールがあるのを見つけたところから物語は始まる。小波はいまも実在する廃坑テーマパークに置かれた、坑夫姿のマネキン人形があなたの父親だと母に言い聞かされ育つが、やがて東京で結婚した彼女の日常とその生活圏いたるところに、その父ツトムが姿を現すようになって……。
現実・日常と幻想・狂気が互いに浸蝕し合いながら、人間の根源的恐怖に迫っていく作品。想像力と自己対話によって状況を切り抜け成長していく主人公は不可思議で滑稽な言動と行動に及ぶが、それがかえって小説としての強度となり、ある種のユーモアを孕みながら読む者を惹き込み、我々を思ってもみなかったような想定外の領域へと運んでいく。
誌上発表後、新聞各紙絶賛、話題沸騰! 第167回芥川賞候補作となる。
第65回群像新人文学賞受賞!(以下受賞時選評より)
語り手、そして読む人の立つ足下が揺るがされる――柴崎友香
絶望的成長小説である――町田康
この作品には家族という観念を茶化し批評する視点がある――松浦理英子
【商品解説】
著者紹介
小砂川 チト
- 略歴
- 〈小砂川チト〉1990年岩手県生まれ。慶應義塾大学大学院社会学研究科心理学専攻修了。「家庭用安心坑夫」で第65回群像新人文学賞を受賞。
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不安定な設定でも読まされた
2022/09/04 15:55
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本橋三越の大理石に貼られたケロケロケロッピのシール
秋田の廃鉱山のテーマパークのマネキン人形のツトム
テレワークで部屋で仕事をしている夫
亡くなった母親
全てが現実感が無く繋がりも理解し難い。
場面は秋田のテーマパークのツトムに会いに行く小波と落盤事故で坑道に埋められたツトムの物語が交互に語られるが、繋がりが無いのに危機迫る二つの物語がシンクロして読むことが出来る。
不思議な感じ。
ラストまで読んでも繋がりが一致しないが、不安定な場所に立って揺さぶられたような読後感が残る。
電子書籍
幻想なのか偽りなのか
2022/08/12 21:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
小波という女性が、日本橋三越の柱に、実家に貼り付けたシールの貼付を発見。母親から父親だと刷り込まれてきたツトムという坑夫……これって?登場人物は少ないのに、なんかリアリティー無くて。二度読んでもよく分からなかった