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紙の本
俳句とあそぶ法 (中公文庫)
著者 江國滋 (著)
ちょっと俳句をかじっただけと称する著者が、愛好家の多くが陥る類型的発想という「わな」に気づき、それを誘発する俳句そのものに内在する何かに迫る。世にはびこるセオリーを覆し、...
俳句とあそぶ法 (中公文庫)
俳句とあそぶ法
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商品説明
ちょっと俳句をかじっただけと称する著者が、愛好家の多くが陥る類型的発想という「わな」に気づき、それを誘発する俳句そのものに内在する何かに迫る。世にはびこるセオリーを覆し、皮肉とユーモアを交えて語る俳句入門。【「TRC MARC」の商品解説】
俳句は遊びだ! 人生の杖となる遊びだ!――俳人・夏井いつき推薦!!
「ちょっと俳句をかじっただけの素人」と自称する著者が、愛好家の多くが陥る類型的発想という「わな」に気づき、それを誘発する「俳句そのものに内在する何か」に迫る。名作とされる先人の句に果敢に異を唱え、専門俳人たちの常識も容赦なく断罪。一方、作り手となった初心者に対しては、「俳句は遊びである。遊びだからこそ厳格なルールに従うべきである」と掲げ、世にはびこるセオリーを覆し、皮肉やユーモアを交えて江國流俳句の楽しみ方を実践的に説いてゆく。
曰く――、
『俳句は自然を詠むもの、俳句は写生だ』
藤・牡丹・菖蒲・芍薬のどれが先に咲きますか? これ分からない植物音痴の人は多い。俳句は自然を詠むもの。写生こそ俳句とは言うが、自然が詠み難ければ人事句から始めると入り易い。例えば雛祭、白酒、受験、卒業……。
『5・7・5がルール』
字余り、字足らずの破調は原則として避けるべし。破調はホントにやむを得ない時に限る。破調にも限界がある。「分け入れば水音(山頭火)」「咳をしても一人(放哉)」こんなのは俳句じゃない。
『ふりがなは、極力さける』
ルビは必要最小限度にとどめるべきである。ルビなしでは正しく読んでもらえない字句で、漢字を用いない限り意味が汲み取れなかったり、誤解を招いたりする場合だけ、よんどころなくルビを付ける。娘(こ)、亡父(ちち)、女(ひと)などは、絶対に使わないこと。
『自分なりの句風の確立』
名句を、世間の評価にとらわれずに、好きな句、嫌いな句に分ける作業をする。そのうちに、自分の句風の確立に役立つ。
昭和の俳句ブームを牽引した画期的な俳句指南の書、待望の復刊!【商品解説】
著者紹介
江國滋
- 略歴
- 江國滋
一九三四年東京生まれ。演芸評論家、エッセイスト、俳人。慶應義塾大学法学部卒業。新潮社勤務を経て、独立。六一年に『落語手帖』を刊行し、以後、随筆、紀行、評論の分野で活躍する。九七年没。主な著書に『日本語八ツ当り』『俳句とあそぶ法』『落語美学』『旅はパレット』『スペイン絵日記』。句集に『神の御意――滋酔郎句集』『癌め』など。
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